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参考資料3-5 血漿分画製剤におけるサル痘への安全対策について(日本製薬株式会社提出資料) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》
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令和4年度第2回安全技術調査会
参考資料3-5

血漿分画製剤におけるサル痘への安全対策について
(日本製薬株式会社提出資料)
2022 年8月4日
日本製薬株式会社

サル痘はアフリカ中西部の風土病で、天然痘に似たウイルス感染により症状が現れま
す。1958 年に研究用のサルで初めて発見されたことに由来し「サル痘」と呼ばれています
が、一般的にリスやネズミを媒介して人間やサルに伝染します。これまでにアフリカ以外
での症例は稀でしたが、今年 5 月からヨーロッパを中心に患者が急増。7 月 29 日時点で
79 の国・地域において 22,485 人の症例が確認されました。アメリカは 5,188 人、スペイ
ン 4,298 人、ドイツ 2,595 人、イギリス 2,546 人、フランス 1,955 人となっています。
なお日本国内では 2022 年 8 月 4 日時点で2件の感染事例が確認されています(いずれも海
外渡航歴あり)


1.サル痘ウイルスの性状等
サル痘ウイルスはポックスウイルス科 オルソポックスウイルス属に属し、コンゴ盆地
型と西アフリカ型に分類される直径 300nm 以上の脂質膜を有する巨大な 2 本鎖 DNA ウ
イルスです(表1、図1)
。国内では感染症法上の 4 類感染症に指定されています。

表1


サル痘ウイルス性状等
ポックスウイルス科

オルソポックスウイルス属


①コンゴ盆地型(クレード1)
②西アフリカ型(クレード2及び3)

ゲノム

2 本鎖 DNA

脂質膜

脂質膜あり

形状
大きさ
潜伏期間

レンガ状

300nm

直径 300 nm 以上
5~21 日(通常7~14 日)

図1

サル痘ウイルス

2.感染経路等
動物からヒトへの感染経路については、感染動物に噛まれること、感染動物の血液・体
液・皮膚病変(発疹部位)との接触による感染が確認されています。ヒトからヒトへの感
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