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参考資料3-5 血漿分画製剤におけるサル痘への安全対策について(日本製薬株式会社提出資料) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》
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【サル痘ウイルスに対する安全性】
(1) 献血由来製剤
各製剤にサル痘ウイルスの除去・不活化に有効である工程が導入されており、原料血漿か
らの当該ウイルス混入を想定した場合においても、安全性には問題ないと判断いたします
(表 4)。
表4

ウイルスクリアランス値 Overall (合計)

献血由来製剤

製剤名

最大値

最小値

献血グロベニン-I

≧22.85(PRV)

≧13.09(BVDV)

献血ノンスロン

≧16.36(PRV)

≧11.47(BVDV)

献血アルブミン 5%, 20%

≧18.88(HIV)

≧12.18(BVDV)

献血アルブミン 25%

≧18.44(HIV)

≧11.22(BVDV)

献血アルブミネート

≧19.04(HIV)

≧11.57(BVDV)

PPSB-HT

≧13.37(PRV)

≧12.27(HIV)

≧14.09(BVDV)

≧12.06(HIV)

ガンマグロブリン

(2) 輸入血漿由来製剤
サル痘ウイルスの除去・不活化に有効である工程が導入されており、原料血漿からの
当該ウイルス混入を想定した場合においても、安全性には問題ないと判断いたします
(表 5)。
表5

輸入血漿由来製剤

ウイルスクリアランス値 Overall (合計)

製剤名
特殊免疫グロブリン※

最大値

最小値

≧10.60(BVDV)

≧9.84(HIV)

※:破傷風、抗 HBs、抗 D
5.今後、想定される安全対策について
2022 年8月4日時点で、国内、海外においてサル痘ウイルスの輸血による伝播は報 告
されていません。一方で献血時、採血の問診、貯留保管の設定により感染者の血液(血
漿)が血液製剤、血漿分画製剤の原料となる確率は低いものと考えますが、混入リ スク
を完全には否定できません。もし原料血漿にサル痘ウイルスが混入した場合におきまし
ても、弊社をはじめ血漿分画製剤の製造工程にはウイルス除去・不活化に有効な工 程が
導入されており、既存のウイルスクリアランス試験結果による評価から、血漿分画製剤
より伝播する可能性は極めて小さいものと考えております(サル痘ウイルスはその特性
から、除去・不活化は比較的容易く、BVDV,HIV,PRV の結果から推察が可能)。当
面の安全対策といたしまして、GMP による徹底管理のもと医薬品製造に勤しんでまい
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