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資料3-10 古瀬先生提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第99回 9/14)《厚生労働省》
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パンデミックからの脱却には、ワクチン接種だけではなく自然感染による免疫を含め、集
団レベルでの免疫を高めることが必要である。そのためには、新型コロナウイルスに対する
抗ウイルス薬が今よりも広く利用でき、流行が拡大しても重症者・死亡者を最小限にできる
体制を構築することが重要になってくる。ワクチン接種を継続し、COVID-19 患者やその周
囲のハイリスク者に抗ウイルス薬を広く処方して、罹患率や死亡率を増加させずに集団レ
ベルでの免疫を獲得させることは、現在のパンデミックからの出口戦略として有効であろ
う。
繰り返しになるが、集団レベルでの免疫を獲得する際に、自然感染は一定の役割を果たす
ものの、それには重症化・死亡・後遺症の発生、医療提供体制の逼迫、社会インフラの機能
不全などのリスクが伴う。これらのリスクを正しく評価しながら、公衆衛生的な対策の実行
や緩和を考えていくべきである。
ここまでに述べたような考え方の多くは、新型コロナウイルスに特有のものではない。抗
ウイルス薬についても、このパンデミックで経験したことを活かし、次のパンデミックを見
据えたうえで長期的な視野で基礎研究ならびに創薬のための開発研究を行っていかなけれ
ばならない。
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