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資料3-11-② 森本先生提出資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第99回 9/14)《厚生労働省》
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整オッズ比)×100%で算出した。回帰モデルには、検査結果(陽性・陰性)を被説明変数、新型コロナワク
チン接種歴、年齢、性別、基礎疾患の有無、検査実施カレンダー週、新型コロナウイルス感染症患者と
の接触の有無、医療従事者であるかどうか、を固定効果 (fixed effect)、検査実施医療機関を変量効果
(random effect)の説明変数として組み込んだ。医療従事者はワクチン接種スケジュールがその他と異な
ることに加え、非医療従事者と比較して感染対策や検査を受ける頻度が異なる可能性を考え、回帰モ
デルに組み込んだ。未接種と比較した新型コロナワクチンの有効性に加え、2 回接種完了後 181 日以
上経過と比較した 3 回接種完了の相対的な有効性も評価した。新型コロナワクチンの種類については、
ファイザー社製 (BNT162b2)、モデルナ社製 (mRNA-1273)以外の新型コロナワクチン接種を受けた研
究対象者数が極めて少ないため、ファイザー社製、モデルナ社製以外の新型コロナワクチン接種を受
けた研究対象者は解析から除外した。2 回接種または 3 回接種の有効性の解析では、ファイザー社製・
モデルナ社製の両方を含めた解析および各新型コロナワクチンに限定した解析 (1~3 回目すべてにお
いて、同一種類の新型コロナワクチン接種を受けた場合)を行い、加えて 3 回接種の有効性の解析では、
交差接種 (1,2 回目がファイザー社製新型コロナワクチン、3 回目がモデルナ社製新型コロナワクチン
を接種)に限定した解析も行った。接種したワクチンの種類が不明な研究対象者に関しては、国内で接
種された新型コロナワクチンの 99%以上がファイザー社製またはモデルナ社製であることを考慮し (12)、
いずれかのワクチンを接種していると仮定し、ファイザー社製・モデルナ社製の両方を含めた解析に含
めた。
正確な新型コロナワクチン接種日が不明であった研究対象者については、接種日の推定法が接種
後の経過日数、さらには接種完了の有無の判断にも影響しうる。感度分析として、複数の方法で接種日
を推定した解析を行った。
本研究は長崎大学熱帯医学研究所および研究参加医療機関における倫理委員会で審査を受け、承
認された後、実施した (長崎大学熱帯医学研究所倫理委員会における承認番号:210225257)。(倫理委
員会がない医療機関では、長崎大学熱帯医学研究所倫理委員会で一括審査を行った。)

4.

結果
全国 8 都県計 9 か所の医療機関において、

2022 年 7 月 1 日から 8 月 26 日までに新型コロナ
ウイルス感染症が疑われる症状 1)があり、新型コ
ロナウイルス検査を受けた 16 歳以上の患者
1,615 名が登録された。このうち、発症日から 15
日以降に検査を受けた 47 名、同一患者 2)の 27
名、アストラゼネカ社製新型コロナワクチンを接種
した 4 名、65 歳以上の 243 名を解析から除外し、
合計 1,294 名を解析に含めた (図 2)。このうち、新
型コロナウイルス検査陽性者は 844 名 (65.2%)で
あった。
図 2. 研究フローチャート

解析対象者の基本情報を表1に示す。年齢中

央値 (四分位範囲)は 35 歳 (27~47 歳)、男性は 574 名 (44.4%)、200 名 (15.5%)に基礎疾患 3)があっ
3