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資料7 佐伯・石黒参考人提出資料 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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高齢者機能評価に関するCQ
CQ.

高齢がん患者に対する治療(薬物療法)に際して,
高齢者機能評価(GA/CGA)を行うことは推奨されるか?

推奨

高齢者機能評価(GA/CGA)を行うよう提案する。

individual perspective
(患者視点)

〔推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:B,合意率:73%〕
系統的文献検索において,CQに該当するランダム化比較試験を主に評価し,15編(13試験)を採用した。
薬物療法に際してGA/CGAを用いた介入を行うことで,下記のアウトカムが示されている。





生存効果に与える影響は低い(エビデンスの強さ:B)。
化学療法の有害事象を軽減させる(エビデンスの強さ:B)。
健康関連QOLを改善もしくは維持させる傾向にある(エビデンスの強さ:C)。

なお,害のアウトカムとしてGA/CGA評価は侵襲性が低いため患者に明らかな不利益は生じえない(時間的拘
束や精神・心理的負担は伴う可能性はある)。しかし,GA/CGA評価に時間(40~60分,ツールによって異な
る)を要することから,通常診療を越えて評価者などの人的ソースが必要となる。
また,高齢者総合的機能評価の実施における診療報酬が低い(入院中に1回限り算定:100点),老年医が常駐
している施設が少ない,などの問題点も挙げられる。
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