よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


04資料1-2 9価 HPV ワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての議論のまとめ (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

種スケジュールの初回接種年齢(2回接種のみ)は、9歳が 19 カ国、10 歳が 16
カ国、11 歳が 10 カ国、12 歳が 15 カ国。初回接種対象を範囲として示している
国のうち、11-12 歳が9カ国、9-14 歳が5カ国、9-13 歳を対象としていた国が
4カ国であった。
予防接種プログラム(NIP)として導入している国別の対象年齢について、欧州
では、9価 HPV ワクチンの接種対象者は9歳以上の男女で、接種回数は年齢に
応じて、9-14 歳では2回接種、15 歳以上では3回接種が推奨されている。
米国では、9価のみが使用可能であり、添付文書上、9-14 歳は2回接種、1545 歳は3回接種となっている。NIP の対象は 11-12 歳の男女だが、9歳から接
種の開始が可能であり、18 歳までキャッチアップとして NIP の対象内となって
いる。
ニュージーランドでは、9価のみが使用可能であり、26 歳以下の男女が NIP
の対象となっている。適切な接種機会は9-13 歳としている。9-14 歳は2回接
種、15-26 歳・9-26 歳の HIV 患者・移植術後患者は3回接種。9-26 歳の化学
療法後患者は1回追加接種も公費負担の対象となっている。
(2) 接種回数について
<小委員会での議論のポイント>
○ 国内では3回接種のワクチンとして製造販売承認されているが、海外では2回接種
が広く実施されている(9歳から 14 歳)。
〇 3回接種と比較した2回接種の有効性については、主に海外の研究で明らかになっ
ている。
○ 仮に、製造販売承認を経た上で2回接種が導入されても、技術的な観点から特段の
懸念はない。その際、対象者の年齢については、承認事項および海外の知見を踏まえ
て検討する必要がある。
 海外の導入状況
2回接種スケジュールを導入している国が多い。各国の HPV ワクチンの国の
予防接種スケジュールへの導入状況として、2019 年 12 月 31 日時点(2020 年 10
月 1 日報告)で NIP 導入済みの国(107 カ国)のうち、2回接種は 96 カ国、1
回接種が6カ国、3回接種が4カ国、その他1カ国だった。2回接種を導入し
ている国のうち、15 歳以上にも接種を推奨している場合、ほとんどの国におい
て 15 歳以上では3回接種としている。
 海外での HPV ワクチンの 2 回接種の有効性の評価
2回接種した9-14 歳の女児と、3回接種した 15-26 歳の女性の幾何平均抗体
価の比較・検討において、幾何平均抗体価は同等かそれ以上であった。これに基
づき WHO の提言が出され、2014 年から2回接種スケジュールが各国で承認・実
施されている。(初回接種時に 15 歳以上の場合は、3回接種が推奨)
9