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石田委員 提出資料 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29318.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第103回 11/28)《厚生労働省》
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要望書 その2
1.未来予測をもとに目指すべき介護を示してください
これから半世紀にわたる世界一の少子高齢社会は、未曽有の事態。且つ統計的に予測のつく社
会です。データをもとに、今後の人口構成の予測を踏まえ、どのような「介護」が必要か、国民
に示してください。
「確実な未来」を政府・国民が共有することが最初の出発です。

2.高齢者の生活といのちを守る介護保険の国民的議論を
直近数年間のマスコミ等の世論調査によれば、多くの国民が常に希望する政策について「社会
保障の将来」が含まれています。国民の不安と要望に応えて、高齢者の生活と生存の命綱である
介護保険の未来を国民的に論議してください。

3.介護人材の確保、労働条件の改善を
介護人材の不足、その労働条件の低さは繰り返し指摘されているにも拘らず、迅速な対応がな
されていません。応急措置から長期計画まで、関係者の声を聞きながら早急に対策を立ててくだ
さい。

4.現代のファミレス社会に家族介護は不可能です
介護保険以前、介護はほとんど家族の女性によって担われていました。国民的課題をより多く
の人々で担い合おうとする心意気で始まった介護保険制度。この 22 年間に、その介護の有力な
担い手であった家族の形が大きく変貌し、ファミレス社会(家族が減少し単身者が増える社会)
へ急激に変化しています。例えば、65 歳以上の人を含む「高齢者世帯」の内訳は、介護保険発
足時(2000 年)は全体の 34.4%でしたが、現在(2019 年)には 49.4.%に増加。昔ながらの三
世代世帯は 26.5%から 9.4%に激減しています。

5.ワーク・ライフ・バランス社会からケアを中心にした社会へ
ワーク・ライフ・ケアバランスこそ未来社会への絆です
人間は生まれた直後から、父母、祖父母、近隣の人々、親族など多くの人に見守られながら育
ちます。ケアこそ、人類が一人前に生育することを保障するもっとも「人間らしい」営みです。
ケアする人々がその行為を社会的に認知され、ケアという行為が敬意をもって迎えられなか
ったら、その社会は順調に発展するでしょうか。乳幼児のみならず、この社会には、少なくとも
一生の一定期間、特別なケアを必要とする人がいます。病む人、老いていく人、何らかの障害を