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参考資料2             新型コロナワクチン「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)」(ファイザー株式会社)添付文書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html
出典情報 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》
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本剤接種群のSARS-CoV-2感染歴がない178例及びコミナティ筋注
(起
源株)接種群のSARS-CoV-2感染歴がない163例を対象に、接種後1ヵ
月のSARS-CoV-2オミクロン株BA.1血清中和抗体価及び抗体応答率を
評価した結果、表1及び表2のとおり本剤接種群のコミナティ筋注(起
源株)接種群に対する優越性及び非劣性がそれぞれ示された。

(1)16歳以上の参加者
36523例(コミナティ筋注(起源株)接種群:18198例、プラセボ接
種群:18325例)を対象に、1つ目の主要有効性評価項目である「SARSCoV-2感染歴がない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2に
よる感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性[ワクチン
有効性1(VE1)

」を評価した。40137例(コミナティ筋注(起源株)
接種群:19965例、プラセボ接種群:20172例)を対象に、2つ目の主
要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴の有無を問わない参加
者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対するコミ
ナティ筋注(起源株)の有効性(VE2)」を評価した。解析結果は表
4のとおりであった4)。

表1 本剤接種群のコミナティ筋注(起源株)接種群に対するSARS-CoV2オミクロン株BA.1血清中和抗体価(50%中和抗体価)の幾何平均

本剤接種群

コミナティ筋注(起源株)接種群

測定例数

GMT[両側95%信頼
区間]a)
(接種後1ヵ月)

測定例数

GMT[両側95%信頼
区間]a)
(接種後1ヵ月)

178

711.0
[588.3, 859.2]

163

455.8
[365.9, 567.6]

GMR
[両側95%信頼
区間]b)

表4 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

1.56
[1.17, 2.08]

GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価
a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
b)優越性基準:GMR(本剤/コミナティ筋注(起源株))の両側95%信頼区間下限>1
VE1a)

表2 本剤接種群のコミナティ筋注(起源株)接種群に対するSARS-CoV2オミクロン株BA.1血清中和抗体応答率の差
本剤接種群

VE2a)

コミナティ筋注(起源株)接種群

測定例数

na)(抗体応答率[%])
[両側95%信頼区間]
(接種後1ヵ月)

測定例数

169

121(71.6)
[64.2, 78.3]

149

差(%)
na)(抗体応答率[%]) [両側95%信頼区
[両側95%信頼区間]
間]b)
(接種後1ヵ月)
85(57.0)
[48.7, 65.1]

解析対象例数

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

コミナティ筋注
(起源株)接種群

18198

8

プラセボ接種群

18325

162

コミナティ筋注
(起源株)接種群

19965

9

プラセボ接種群

20172

169

ワクチン有効性
[95%信用区間](%)

95.0[90.3, 97.6]

94.6[89.9, 97.3]

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ57日と55日であった。また、VE1
及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞ
れ19~23日間の参加者は96.5%(35248例)と96.3%(38665例)、24~42日間の参加者は3.5%
(1275例)と3.7%(1472例)であった5)

14.6
[4.0, 24.9]

16歳以上の43448例(コミナティ筋注(起源株)接種群:21720例、プ
ラセボ接種群:21728例)を対象にコミナティ筋注(起源株)接種後の
安全性を評価した。一部の参加者(解析対象例数:1回目接種後8183
例、2回目接種後7507例)で治験薬接種後7日間、電子日誌により副反
応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade
3以上)は表5のとおりであった4)。注射部位疼痛は接種当日(中央値)
に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象
は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった5)。

a)抗体価が本剤接種前(SARS-CoV-2ワクチンとして4回目接種前)のベースライン値(ベース
ライン値が定量下限(LLOQ)未満の場合はLLOQ値)から4倍以上上昇した治験参加者数
b)非劣性マージン:抗体応答率の差(本剤 - コミナティ筋注(起源株))の両側95%信頼区
間下限>-5%

305例を対象に本剤接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、
電子日誌により副反応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状
況(事象全体及びGrade 3以上)は表3のとおりであった。注射部位
疼痛は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であ
った。その他の全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続
期間は1~2日(中央値)であった3)。

表5 主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%])

表3 主な副反応の発現状況

コミナティ筋注(起源株)接種群
発現例数(発現割合[%])

本剤接種群
接種
回数a)

評価
例数b)

事象全体

コミナティ筋注(起源株)接種群
Grade 3
以上c)

評価
例数b)

事象全体

Grade 3
以上c)

注射部
位疼痛

1

301

175(58.1)

1(0.3)

298

179(60.1)

1(0.3)

疲労

1

301

148(49.2)

5(1.7)

298

135(45.3)

1(0.3)

頭痛

1

301

101(33.6)

1(0.3)

298

79(26.5)

1(0.3)

筋肉痛

1

301

67(22.3)

0(―)

298

59(19.8)

0(―)

悪寒

1

301

39(13.0)

0(―)

298

49(16.4)

0(―)

関節痛

1

301

34(11.3)

0(―)

298

27(9.1)

0(―)

d)

1

301

15(5.0)

4(1.3)

298

11(3.7)

0(―)

発熱

注射部
位疼痛
疲労

頭痛

筋肉痛

悪寒

a)SARS-CoV-2ワクチンとして4回目接種
b)電子日誌により評価した例数
c)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
d)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

関節痛

発熱c)

17.1.2 海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)第Ⅱ/Ⅲ相パート
(参考:コミナティ筋注(起源株)

SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の健康な参加者を対象に、コ
ミナティ筋注(起源株)30µgを19~23日間隔で2回接種したときの有
効性及び安全性を検討することを目的として、プラセボ対照無作為
化多施設共同試験を実施した。さらに、本試験でコミナティ筋注(起
源株)30µgを2回接種済みの18~55歳の参加者にコミナティ筋注(起
源株)30µgを1回接種したときの免疫原性及び安全性も検討した。

接種
回数

評価
例数a)

1
2

プラセボ接種群

事象全体

Grade 3
以上b)

評価
例数a)

事象全体

Grade 3
以上b)

4093

3186(77.8)

28(0.7)

4090

488(11.9)

2(0.0)

3758

2730(72.6)

33(0.9)

3749

372(9.9)

0(-)

1

4093

1700(41.5)

35(0.9)

4090

1172(28.7)

14(0.3)

2

3758

2086(55.5) 143(3.8)

3749

756(20.2)

16(0.4)

1

4093

1413(34.5)

25(0.6)

4090

1100(26.9)

22(0.5)

2

3758

1732(46.1)

76(2.0)

3749

735(19.6)

19(0.5)

1

4093

738(18.0)

14(0.3)

4090

398(9.7)

5(0.1)

2

3758

1260(33.5)

63(1.7)

3749

260(6.9)

4(0.1)

1

4093

434(10.6)

9(0.2)

4090

203(5.0)

3(0.1)

2

3758

1114(29.6)

62(1.6)

3749

125(3.3)

0(-)

1

4093

406(9.9)

7(0.2)

4090

247(6.0)

1(0.0)

2

3758

772(20.5)

27(0.7)

3749

170(4.5)

5(0.1)

1

4093

111(2.7)

8(0.2)

4090

27(0.7)

7(0.2)

2

3758

512(13.6)

32(0.9)

3749

14(0.4)

3(0.1)

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

(2)12~15歳の参加者
12~15歳の参加者における有効性を追加で評価した。1983例(コミ
ナティ筋注(起源株)接種群:1005例、プラセボ接種群:978例)を
対象に「SARS-CoV-2感染歴がない参加者での2回目接種後7日以降の
SARS-CoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効
性[ワクチン有効性1(VE1)

」を、2229例(コミナティ筋注(起源
株)接種群:1119例、プラセボ接種群:1110例)を対象に「SARS-CoV2感染歴の有無を問わない参加者での2回目接種後7日以降のSARSCoV-2による感染症に対するコミナティ筋注(起源株)の有効性
(VE2)」
を評価した。解析結果は表6のとおりであった。

3