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資料3-3 薬剤師の職能のための薬学的知見に基づく継続的な指導等の方策についての調査研究(益山光一参考人提出資料) (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23880.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(第1回 2/14)《厚生労働省》 |
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フォローアップ好事例の一部(41事例中)
事
例
どのような患者に対して
フォローアップの理由
フォローアップの方法
フォローアップの結果
① 70代男性
根治切除不能又は転移性の腎
細胞癌
経口抗がん剤ヴォトリエント錠(1
日1回800㎎を食事の1時間以
上前又は食後2時間以降に経
口投与)服用中
実際の食事時間とヴォトリエント錠
服用時間を確認したところ、ヴォト
リエント錠服用後30~40分で食
事を取っていることが判明。そのた
め副作用の下痢が出ていると考え
られた。
ヴォトリエント錠服用後、1時間以上
あけて食事をとる必要があることを再
度説明し、2週間後に適正に服用で
きているかフォローアップの電話をか
け確認した。
正しいタイミングで服用するようになり、副
作用も改善された。トレーシングレポートに
て医師に情報提供した。
⑮ 40代女性
うつ、片頭痛、機能性Fディスペ
プシア(FD)、過敏性腸症候群
(IBS)
フルボキサミンが新規処方された。
患者は薬を飲むことに不安を感じ
ていた。不安によるノンコンプライ
アンス。
来局後3日目に電話。1日分しか服
用していない。副作用の消化器症状
自覚、服薬の必要性、コロナワクチン
への影響の不安あり。患者の訴え、
考えを傾聴。主治医と二人三脚で
ゆっくり治療することを提案。
フルボキサミンを継続服用するよう指導し、
主治医にも再診時に相談することとなった。
ワクチンとは問題ないことを伝え安心して
もらった。
㉓ 70代女性
高血圧症、骨粗鬆症
血圧がなかなか下がらない。原因
服用の必要性を再指導。1週間毎に
を探ると、飲み忘れが多く、血圧が 患者宅を訪問し、服用状況をフォロー
高いと思ったときだけ服用していた。 アップし、適正に服用していることを
確認した。
服薬の必要性を理解していただきアドヒア
ランス改善。血圧も安定するようになった。
㉜ 70代男性
肝細胞癌(坐骨転移、微小肺転
移の疑い)
退院後は抗がん剤は入院先病
院で、抗がん剤支持療法や疼痛
管理は在宅医、当薬局で対応
在宅療養(特に支持療法と疼痛管
理)を担う薬局として、服用状況や
疼痛コントール、薬剤効果、抗がん
剤の副作用などを退院後早めに確
認・報告する必要ありと判断。
退院1週間後患者宅訪問。自宅療養
中に発熱、口内炎、胃部不快感、便
秘等が発生。発生した症状や状態、
薬剤服用状況及び在宅医と協議した
疼痛管理の方針(痛みが完全に消失
すると体動が増え骨折部の負担で再
発の可能性があるので疼痛はある程
度でとどめる)も医療関係者で情報
共有した。
疼痛→レスキュー対応
オキノーム散による便秘発生→ラグノス適
宜服用から1日3回に増量
発熱発生→レボフロキサシンとカロナール
処方追加
口内炎発生→軟膏塗布にて経過観察
胃酸過多、逆流傾向→タケキャブ服用開
始
その後もフォローアップ継続中。
㊲ 80代女性
甲状腺機能亢進症、不整脈、胃
炎、高脂血症、腰痛、ドライアイ
処方薬(7種類)以外にもサプリメン
ト(8種類)利用中。服薬する錠数
の話で齟齬があり、併用サプリメン
トを把握する必要あり。同じ働きの
ものを多数服用し、ビタミンなど過
剰に摂取している。
来局時にサプリメントに飲み合わせ
があることを説明。トレーシングレ
ポートにて処方医に報告。
サプリメントは1種類のみ利用することと
なった。今後も策理メントが増えていない
か医療機関と協力しながら確認していくこ
ととなった。
8
事
例
どのような患者に対して
フォローアップの理由
フォローアップの方法
フォローアップの結果
① 70代男性
根治切除不能又は転移性の腎
細胞癌
経口抗がん剤ヴォトリエント錠(1
日1回800㎎を食事の1時間以
上前又は食後2時間以降に経
口投与)服用中
実際の食事時間とヴォトリエント錠
服用時間を確認したところ、ヴォト
リエント錠服用後30~40分で食
事を取っていることが判明。そのた
め副作用の下痢が出ていると考え
られた。
ヴォトリエント錠服用後、1時間以上
あけて食事をとる必要があることを再
度説明し、2週間後に適正に服用で
きているかフォローアップの電話をか
け確認した。
正しいタイミングで服用するようになり、副
作用も改善された。トレーシングレポートに
て医師に情報提供した。
⑮ 40代女性
うつ、片頭痛、機能性Fディスペ
プシア(FD)、過敏性腸症候群
(IBS)
フルボキサミンが新規処方された。
患者は薬を飲むことに不安を感じ
ていた。不安によるノンコンプライ
アンス。
来局後3日目に電話。1日分しか服
用していない。副作用の消化器症状
自覚、服薬の必要性、コロナワクチン
への影響の不安あり。患者の訴え、
考えを傾聴。主治医と二人三脚で
ゆっくり治療することを提案。
フルボキサミンを継続服用するよう指導し、
主治医にも再診時に相談することとなった。
ワクチンとは問題ないことを伝え安心して
もらった。
㉓ 70代女性
高血圧症、骨粗鬆症
血圧がなかなか下がらない。原因
服用の必要性を再指導。1週間毎に
を探ると、飲み忘れが多く、血圧が 患者宅を訪問し、服用状況をフォロー
高いと思ったときだけ服用していた。 アップし、適正に服用していることを
確認した。
服薬の必要性を理解していただきアドヒア
ランス改善。血圧も安定するようになった。
㉜ 70代男性
肝細胞癌(坐骨転移、微小肺転
移の疑い)
退院後は抗がん剤は入院先病
院で、抗がん剤支持療法や疼痛
管理は在宅医、当薬局で対応
在宅療養(特に支持療法と疼痛管
理)を担う薬局として、服用状況や
疼痛コントール、薬剤効果、抗がん
剤の副作用などを退院後早めに確
認・報告する必要ありと判断。
退院1週間後患者宅訪問。自宅療養
中に発熱、口内炎、胃部不快感、便
秘等が発生。発生した症状や状態、
薬剤服用状況及び在宅医と協議した
疼痛管理の方針(痛みが完全に消失
すると体動が増え骨折部の負担で再
発の可能性があるので疼痛はある程
度でとどめる)も医療関係者で情報
共有した。
疼痛→レスキュー対応
オキノーム散による便秘発生→ラグノス適
宜服用から1日3回に増量
発熱発生→レボフロキサシンとカロナール
処方追加
口内炎発生→軟膏塗布にて経過観察
胃酸過多、逆流傾向→タケキャブ服用開
始
その後もフォローアップ継続中。
㊲ 80代女性
甲状腺機能亢進症、不整脈、胃
炎、高脂血症、腰痛、ドライアイ
処方薬(7種類)以外にもサプリメン
ト(8種類)利用中。服薬する錠数
の話で齟齬があり、併用サプリメン
トを把握する必要あり。同じ働きの
ものを多数服用し、ビタミンなど過
剰に摂取している。
来局時にサプリメントに飲み合わせ
があることを説明。トレーシングレ
ポートにて処方医に報告。
サプリメントは1種類のみ利用することと
なった。今後も策理メントが増えていない
か医療機関と協力しながら確認していくこ
ととなった。
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