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国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針 (2 ページ)
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出典情報 | 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(7/10)《厚生労働省》 |
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五
くう
栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び
社会環境の改善
上記一から四までの基本的な方向を実現するため、国民の健康増進を形成する基本要素となる
栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善
が重要である。生活習慣の改善を含めた健康づくりを効果的に推進するため、乳幼児期から高齢
期までのライフステージや性差、社会経済的状況等の違いに着目し、こうした違いに基づき区分
された対象集団ごとの特性やニーズ、健康課題等の十分な把握を行う。
その上で、その内容に応じて、生活習慣病を発症する危険度の高い集団や、総人口に占める高
齢者の割合が最も高くなる時期に高齢期を迎える現在の青壮年期の世代への生活習慣の改善に
向けた働きかけを重点的に行うとともに、社会環境の改善が国民の健康に影響を及ぼすことも踏
まえ、地域や職場等を通じて国民に対し健康増進への働きかけを進める。
第二 国民の健康の増進の目標に関する事項
一 目標の設定と評価
国は、国民の健康増進について全国的な目標を設定し、広く国民や健康づくりに関わる多くの
関係者に対してその目標を周知するとともに、継続的に健康指標の推移等の調査及び分析を行
い、その結果に関する情報を国民や関係者に還元することにより、関係者を始め広く国民一般の
意識の向上及び自主的な取組を支援するものとする。
また、国民の健康増進の取組を効果的に推進するため、国が具体的な目標を設定するに当たっ
ては、健康づくりに関わる多くの関係者が情報を共有しながら、現状及び課題について共通の認
識を持った上で、課題を選択し、科学的根拠に基づくものであり、かつ、実態の把握が可能な具
体的目標を設定するものとする。
なお、具体的目標については、おおむね 10 年間を目途として設定することとし、国は、当該
目標を達成するための取組を計画的に行うものとする。また、設定した目標のうち、主要なもの
については継続的に数値の推移等の調査及び分析を行うとともに、都道府県における健康状態や
生活習慣の状況の差の把握に努める。さらに、目標設定後5年を目途に全ての目標について中間
評価を行うとともに、目標設定後 10 年を目途に最終評価を行うことにより、目標を達成するた
めの諸活動の成果を適切に評価し、その後の健康増進の取組に反映する。
二 目標設定の考え方
健康寿命の延伸及び健康格差の縮小の実現に向けて、生活習慣病の発症予防や重症化予防を図
るとともに、社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上を目指し、これらの目標達成のた
めに、生活習慣の改善及び社会環境の整備に取り組むことを目標とする。
1 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
健康寿命の延伸及び健康格差の縮小は、生活習慣の改善や社会環境の整備によって我が国に
おいて実現されるべき最終的な目標である。具体的な目標は、日常生活に制限のない期間の平
均の指標に基づき、別表第一のとおり設定する。また、当該目標の達成に向けて、国は、生活
習慣病対策の総合的な推進を図るほか、医療や介護など様々な分野における支援等の取組を進
める。
2 主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
我が国の主要な死亡原因であるがん及び循環器疾患への対策に加え、患者数が増加傾向にあ
り、かつ、重大な合併症を引き起こすおそれのある糖尿病や、死亡原因として急速に増加する
と予測されるCOPDへの対策は、国民の健康寿命の延伸を図る上で重要な課題である。
がんは、予防、診断、治療等を総合的に推進する観点から、年齢調整死亡率の減尐とともに、
特に早期発見を促すために、がん検診の受診率の向上を目標とする。
循環器疾患は、脳血管疾患及び虚血性心疾患の発症の危険因子となる高血圧の改善並びに脂
質異常症の減尐と、これらの疾患による死亡率の減尐等を目標とする。
糖尿病は、その発症予防により有病者の増加の抑制を図るとともに、重症化を予防するため
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くう
栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び
社会環境の改善
上記一から四までの基本的な方向を実現するため、国民の健康増進を形成する基本要素となる
栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善
が重要である。生活習慣の改善を含めた健康づくりを効果的に推進するため、乳幼児期から高齢
期までのライフステージや性差、社会経済的状況等の違いに着目し、こうした違いに基づき区分
された対象集団ごとの特性やニーズ、健康課題等の十分な把握を行う。
その上で、その内容に応じて、生活習慣病を発症する危険度の高い集団や、総人口に占める高
齢者の割合が最も高くなる時期に高齢期を迎える現在の青壮年期の世代への生活習慣の改善に
向けた働きかけを重点的に行うとともに、社会環境の改善が国民の健康に影響を及ぼすことも踏
まえ、地域や職場等を通じて国民に対し健康増進への働きかけを進める。
第二 国民の健康の増進の目標に関する事項
一 目標の設定と評価
国は、国民の健康増進について全国的な目標を設定し、広く国民や健康づくりに関わる多くの
関係者に対してその目標を周知するとともに、継続的に健康指標の推移等の調査及び分析を行
い、その結果に関する情報を国民や関係者に還元することにより、関係者を始め広く国民一般の
意識の向上及び自主的な取組を支援するものとする。
また、国民の健康増進の取組を効果的に推進するため、国が具体的な目標を設定するに当たっ
ては、健康づくりに関わる多くの関係者が情報を共有しながら、現状及び課題について共通の認
識を持った上で、課題を選択し、科学的根拠に基づくものであり、かつ、実態の把握が可能な具
体的目標を設定するものとする。
なお、具体的目標については、おおむね 10 年間を目途として設定することとし、国は、当該
目標を達成するための取組を計画的に行うものとする。また、設定した目標のうち、主要なもの
については継続的に数値の推移等の調査及び分析を行うとともに、都道府県における健康状態や
生活習慣の状況の差の把握に努める。さらに、目標設定後5年を目途に全ての目標について中間
評価を行うとともに、目標設定後 10 年を目途に最終評価を行うことにより、目標を達成するた
めの諸活動の成果を適切に評価し、その後の健康増進の取組に反映する。
二 目標設定の考え方
健康寿命の延伸及び健康格差の縮小の実現に向けて、生活習慣病の発症予防や重症化予防を図
るとともに、社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上を目指し、これらの目標達成のた
めに、生活習慣の改善及び社会環境の整備に取り組むことを目標とする。
1 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
健康寿命の延伸及び健康格差の縮小は、生活習慣の改善や社会環境の整備によって我が国に
おいて実現されるべき最終的な目標である。具体的な目標は、日常生活に制限のない期間の平
均の指標に基づき、別表第一のとおり設定する。また、当該目標の達成に向けて、国は、生活
習慣病対策の総合的な推進を図るほか、医療や介護など様々な分野における支援等の取組を進
める。
2 主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
我が国の主要な死亡原因であるがん及び循環器疾患への対策に加え、患者数が増加傾向にあ
り、かつ、重大な合併症を引き起こすおそれのある糖尿病や、死亡原因として急速に増加する
と予測されるCOPDへの対策は、国民の健康寿命の延伸を図る上で重要な課題である。
がんは、予防、診断、治療等を総合的に推進する観点から、年齢調整死亡率の減尐とともに、
特に早期発見を促すために、がん検診の受診率の向上を目標とする。
循環器疾患は、脳血管疾患及び虚血性心疾患の発症の危険因子となる高血圧の改善並びに脂
質異常症の減尐と、これらの疾患による死亡率の減尐等を目標とする。
糖尿病は、その発症予防により有病者の増加の抑制を図るとともに、重症化を予防するため
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