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新型コロナウイルス感染症患者受入れのための病床確保事業等の実施状況等について 報告のポイント (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/5/r050113.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症患者受入れのための病床確保事業等の実施状況等について(1/13)《会計検査院》 |
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新型コロナウイルス感染症患者受入れのための
病床確保事業等の実施状況等(随時)
厚生労働省、47都道府県、496医療機関
ー
検査の状況 病床確保事業における病床確保料等の状況
(病床確保料上限額に係る厚生労働省の考え方)
設けた趣旨・・・確保病床が空床となったことなどにより得られなくなった診療報酬に係る機会損失
を補塡する必要あり
設定方法 ・・・重症のコロナ患者等又は一般患者の入院料等に係る診療報酬の点数を積算するなど
(都道府県による医療機関への交付額の算定方法)
その多くは、病床確保料上限額をそのまま使用して交付額を算定
検査対象のうち重点医療機関426医療機関における入院コロナ患者1人1日当たりの実際の診療報酬額と病床確保料上限額とを比較
全体では・・・
426医療機関における診療報酬額と病床確保料上限額との比較(令和3年1月分及び同年8月分)
・特定機能病院等のICU区分、HCU区分及び一般病院の
HCU区分では診療報酬額が病床確保料上限額を下回る
(△63,444円~△73,789円)(右図①②⑤参照)
・残りの区分では診療報酬額が病床確保料上限額を上回る
(1,778円~62,821円) (右図③④⑥参照)
医療機関ごとでは・・・
区
分
医療
病棟数
機関数
実人数
(棟)
特定機能
重点
病院等
ICU
HCU
ICU・HCU以外
124
コロナ患者の診療実績
(人)
1人1日当たりの
診療報酬額(a)
(円/日)
病床確保料
差額
上限額(b)
(c)=(a)-(b)
(円/日)
(円/日)
170
3,075
369,130
436,000
△ 66,870
68
82
1,915
147,556
211,000
△ 63,444
137
210
7,561
85,862
74,000
11,862
(例:右図①の特定機能病院等のICU区分(124医療機関)で分析) 医療
ICU
33
36
265
363,821
301,000
機関
・診療報酬額が病床確保料上限額を下回っていた医療機関は
一般病院 HCU
48
64
1,971
137,211
211,000
ICU・HCU以外
216
283 12,359
72,778
71,000
74医療機関(全体の59.6%)
⇒ 最も差が大きい医療機関では△294,028円
・診療報酬額が病床確保料上限額を上回っていた医療機関は50医療機関(同40.3%) ⇒ 最も差が大きい医療機関では252,980円
①
②
③
④
62,821
△ 73,789 ⑤
1,778 ⑥
医療機関によって大きな差が生じており、医療機関によって、機会損失を上回る額の交付を受けることとなったり、十分な補塡と
なっていなかったりする結果。原因としては医療機関が満たす施設基準(医療提供体制)、患者の重症度、治療内容の違いなどによる
病床確保料上限額の設定等が適切であるか改めて検証し、その検証結果を踏まえて、確保病床に係る病床確保料については入
院コロナ患者等の診療報酬額を、休止病床に係る病床確保料については休止前入院患者の診療報酬額を、それぞれ参考にする
などして、病床確保料上限額の設定を見直したり、医療機関の医療提供体制等の実態を踏まえた交付金の交付額の算定方法を
検討したりして、交付金の交付額の算定の在り方を検討すること
本資料は表現を一部簡略化等しているため、詳細は令和5年1月13日の報告書を参照
Copyright©2023 Board of Audit of Japan
4
所見
病床確保事業等の実施状況等(随時)
厚生労働省、47都道府県、496医療機関
ー
検査の状況 病床確保事業における病床確保料等の状況
(病床確保料上限額に係る厚生労働省の考え方)
設けた趣旨・・・確保病床が空床となったことなどにより得られなくなった診療報酬に係る機会損失
を補塡する必要あり
設定方法 ・・・重症のコロナ患者等又は一般患者の入院料等に係る診療報酬の点数を積算するなど
(都道府県による医療機関への交付額の算定方法)
その多くは、病床確保料上限額をそのまま使用して交付額を算定
検査対象のうち重点医療機関426医療機関における入院コロナ患者1人1日当たりの実際の診療報酬額と病床確保料上限額とを比較
全体では・・・
426医療機関における診療報酬額と病床確保料上限額との比較(令和3年1月分及び同年8月分)
・特定機能病院等のICU区分、HCU区分及び一般病院の
HCU区分では診療報酬額が病床確保料上限額を下回る
(△63,444円~△73,789円)(右図①②⑤参照)
・残りの区分では診療報酬額が病床確保料上限額を上回る
(1,778円~62,821円) (右図③④⑥参照)
医療機関ごとでは・・・
区
分
医療
病棟数
機関数
実人数
(棟)
特定機能
重点
病院等
ICU
HCU
ICU・HCU以外
124
コロナ患者の診療実績
(人)
1人1日当たりの
診療報酬額(a)
(円/日)
病床確保料
差額
上限額(b)
(c)=(a)-(b)
(円/日)
(円/日)
170
3,075
369,130
436,000
△ 66,870
68
82
1,915
147,556
211,000
△ 63,444
137
210
7,561
85,862
74,000
11,862
(例:右図①の特定機能病院等のICU区分(124医療機関)で分析) 医療
ICU
33
36
265
363,821
301,000
機関
・診療報酬額が病床確保料上限額を下回っていた医療機関は
一般病院 HCU
48
64
1,971
137,211
211,000
ICU・HCU以外
216
283 12,359
72,778
71,000
74医療機関(全体の59.6%)
⇒ 最も差が大きい医療機関では△294,028円
・診療報酬額が病床確保料上限額を上回っていた医療機関は50医療機関(同40.3%) ⇒ 最も差が大きい医療機関では252,980円
①
②
③
④
62,821
△ 73,789 ⑤
1,778 ⑥
医療機関によって大きな差が生じており、医療機関によって、機会損失を上回る額の交付を受けることとなったり、十分な補塡と
なっていなかったりする結果。原因としては医療機関が満たす施設基準(医療提供体制)、患者の重症度、治療内容の違いなどによる
病床確保料上限額の設定等が適切であるか改めて検証し、その検証結果を踏まえて、確保病床に係る病床確保料については入
院コロナ患者等の診療報酬額を、休止病床に係る病床確保料については休止前入院患者の診療報酬額を、それぞれ参考にする
などして、病床確保料上限額の設定を見直したり、医療機関の医療提供体制等の実態を踏まえた交付金の交付額の算定方法を
検討したりして、交付金の交付額の算定の在り方を検討すること
本資料は表現を一部簡略化等しているため、詳細は令和5年1月13日の報告書を参照
Copyright©2023 Board of Audit of Japan
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所見