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参考資料2             新型コロナワクチン「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)」(ファイザー株式会社)添付文書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00059.html
出典情報 第92回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第27回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(3/10)《厚生労働省》
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(3)フォローアップ解析(12歳以上の参加者、2021年3月13日データカ
ットオフ)
42094例(コミナティ筋注(起源株)接種群:20998例、プラセボ接
種群:21096例)及び44486例(コミナティ筋注(起源株)接種群:
22166例、プラセボ接種群:22320例)を対象にそれぞれVE1及びVE2
のフォローアップ解析を行った。解析結果は表11のとおりであった
6)


17.1.4 国内第I/Ⅱ相試験(C4591005試験)
(参考:コミナティ筋注(起
源株)

SARS-CoV-2ワクチン未接種の20歳以上85歳以下の日本人健康成人を
対象に、コミナティ筋注(起源株)30µgを19~23日間隔で2回接種し
たときの安全性、忍容性及び免疫原性を検討することを目的として、
プラセボ対照試験を実施した。
156例(コミナティ筋注(起源株)接種群:116例、プラセボ接種群:
40例)を対象に免疫原性を評価し、2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2
血清中和抗体価は表14のとおりであった。
表14 2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価(50%中和抗体価)

表11 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性(2021年3月13日データ
カットオフ)

VE1a)

VE2a)

解析対象例数

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

コミナティ筋注
(起源株)接種群

20998

77

プラセボ接種群

21096

850

コミナティ筋注
(起源株)接種群

22166

81

プラセボ接種群

22320

91.3[89.0, 93.2]
コミナティ筋注
(起源株)接種群
91.1[88.8, 93.0]

プラセボ接種群

873

a)

GMT[両側95%信頼区間]

2476.4[2210.1,2774.9]

全年齢

116

524.5[459.7, 598.4]

51.5[45.2, 58.7]

20~64歳

94

570.7[497.6, 654.5]

55.8[48.7, 63.9]

65~85歳

22

365.6[254.6, 525.0]

36.6[25.5, 52.5]

全年齢

40

10.6[9.8, 11.4]

1.1[1.0, 1.1]

表15 主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%])
コミナティ筋注(起源株)
接種群

表12 3回目接種後1ヵ月の2回目接種後1ヵ月に対するSARS-CoV-2血清
中和抗体価(50%中和抗体価)の幾何平均比

210

GMFR[両側95%信頼
区間]a)
(2回目接種後1ヵ月/
1回目接種前)

160例(コミナティ筋注(起源株)接種群:119例、プラセボ接種群:
41例)を対象にコミナティ筋注(起源株)接種後の安全性を評価し
た。治験薬接種後7日間は電子日誌により副反応が収集され、主な副
反応の発現状況(事象全体及びGrade 3以上)は表15のとおりであっ
た。注射部位疼痛は接種当日から翌日(中央値)の間に発現し、持
続期間は2日(中央値)であった。その他の全身性の事象は接種翌日
(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった8)。

(4)追加免疫(コミナティ筋注(起源株)3回目接種)
本試験でコミナティ筋注(起源株)30µgを2回接種済みの18~55歳の
参加者306例に、2回目接種から5~7ヵ月後にコミナティ筋注(起源
株)30µgを1回接種したときの安全性及び免疫原性を検討した。
SARS-CoV-2感染歴がない210例を対象に、コミナティ筋注(起源株)
3回目接種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価を評価した結果、表
12のとおりコミナティ筋注(起源株)2回目接種後1ヵ月のSARS-CoV2血清中和抗体価に対する非劣性が示された。

3回目接種後1ヵ月

GMT[両側95%信頼
区間]a)
(2回目接種後1ヵ月)

GMFR:幾何平均上昇倍率、GMT:幾何平均抗体価
a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はいずれも118日であった。また、VE1及び
VE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2でそれぞれ19
~23日間の参加者は96.2%(40515例)と96.1%(42739例)、24~42日間の参加者は3.8%(1579
例)と3.9%(1747例)であった6)

測定例数

測定
例数

ワクチン有効性
[95%信頼区間](%)

2回目接種後1ヵ月
753.7[658.2,863.1]

GMR[両側97.5%信頼
区間]b)

注射部位疼痛

3.29[2.76,3.91]

GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価
a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
b)非劣性の成功基準:GMR(3回目接種後1ヵ月/2回目接種後1ヵ月)の両側97.5%信頼区間下
限>0.67及びGMR点推定値≥0.8

疲労

頭痛

18~55歳の参加者306例を対象にコミナティ筋注(起源株)3回目接
種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌により副反
応の発現状況を評価した。主な副反応の発現状況(事象全体及び
Grade 3以上)は表13のとおりであった。注射部位疼痛は接種当日
(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。その他の
リンパ節症を除く全身性の事象は接種翌日(中央値)に発現し、持
続期間は1~2日(中央値)であった。リンパ節症は接種当日~4日目
に発現し、大部分が5日以内に回復した7)。

筋肉痛

悪寒

関節痛

b)

発熱

評価例数a)

事象全体

3

289

240(83.0)

1(0.3)

疲労

3

289

184(63.7)

13(4.5)

Grade 3以上b)

頭痛

3

289

140(48.4)

3(1.0)

筋肉痛

3

289

113(39.1)

4(1.4)

悪寒

3

289

84(29.1)

3(1.0)

関節痛

3

289

73(25.3)

1(0.3)

発熱c)

3

289

25(8.7)

1(0.3)

リンパ節症d)

3

306

16(5.2)

1(0.3)

事象全体

Grade 3
以上a)

事象全体

Grade 3
以上a)

1

103(86.6)

2(1.7)

1(2.4)

0(-)

2

92(79.3)

2(1.7)

0(-)

0(-)

1

48(40.3)

1(0.8)

4(9.8)

0(-)

2

70(60.3)

4(3.4)

1(2.4)

0(-)

1

39(32.8)

1(0.8)

6(14.6)

0(-)

2

51(44.0)

2(1.7)

5(12.2)

0(-)

1

17(14.3)

0(-)

1(2.4)

0(-)

2

19(16.4)

0(-)

0(-)

0(-)

1

30(25.2)

1(0.8)

2(4.9)

0(-)

2

53(45.7)

2(1.7)

1(2.4)

0(-)

1

17(14.3)

1(0.8)

2(4.9)

0(-)

2

29(25.0)

1(0.9)

0(-)

0(-)

1

17(14.3)

0(-)

0(-)

0(-)

2

38(32.8)

1(0.9)

0(-)

0(-)

18. 薬効薬理
18.1 作用機序
本剤に含有される修飾ウリジンメッセンジャーRNA(mRNA)は脂質ナ
ノ粒子に封入されており、それにより非複製性であるmRNAが宿主細
胞に取り込まれ、mRNAにコードされるSARS-CoV-2のスパイクタンパ
ク質が一過性に発現する。本剤接種によりスパイクタンパク質に対
する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARSCoV-2による感染症の予防に寄与すると考えられている。

発現例数(発現割合[%])
コミナティ筋注(起源株)接種群
接種回数

接種回数

a)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
b)37.5℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

表13 主な副反応の発現状況(コミナティ筋注(起源株)3回目接種後)

注射部位疼痛

プラセボ接種群

21. 承認条件
21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。

a)電子日誌により評価した例数(リンパ節症を除く)
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした
d)
「重度(試験参加者の通常の機能を顕著に妨げる)」以上の場合に、重症度が高度(Grade 3)
以上とした

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