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参考資料2 薬害を学ぼう (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00006.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第22回 3/13)《厚生労働省》 |
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がい
薬害とはどのようなものなのか
被害者の声を聴いてみよう。
薬害をより深く知るために、被害者の声に耳を傾けてください。
被害者の声を聴いてどのように感じるでしょうか?
そして薬害とはどのようなものなのか考えてみましょよう。
たか まち こう じ
スモン被害者 高町晃司さん
私たちを受
私は54歳です。スモン病を発症 したのは4歳の頃。歩行困
難は何とか治りましたが視力は戻らず、 弟学校に入学する
ことになりました。その頃は、自分が視力障害者になったこ
とをさほど悲観的に考えてはいませんでした。しかし学校
を卒業しても就職先が見つかりません。ほとんどの企業が
障害があると言うだけで、就職試験すら受けさせてはくれ
ませんでした。障害を抱えて生きて行くということは大変
なことなのです。私たちは、まだこれから何十年も生きてい
かなければなりません。これまでは両親が私の治療や教
ます やま
リドマイド被害者 増山ゆかりさん
被害を繰り返さないためにこの薬の危険 性を知って全量に使用 してほしい
私たちサリドマイド被害者は、 生涯にわたって多くの犠牲を
払ってきました。親が離婚した人、親元を離れて病院や施
設で暮らさなければならなかった人がいます。学校でいじ
められた人、道を歩いているだけで「あっちに行け」と石を
投げられた人もいます。大人になった今も、不自由な体で無
理をして仕事や家事をしてきたため、体の不調を訴える人
が多くいます。障害のためにやりたいことが出来ない自分が
悲しくなります。どんなに 努力しても願いが叶わないことが
たくさんあります。しかし、私たちはそれを 恨んでも道が拓く
ご とうとも み
HIV被害者 後朋留己さん
もっと早く、正しい情報が公開されていれば…
私は生まれつき血友病で、足の関節が痛くなって歩けなく
なったりするので、小学校は休みがち、体育はいつも見学
でした。血液製剤を使うようになってから出血からの回復
が早くなり、活動範囲も広がりました。でも中学時代にエ
イズウイルスが混入した血 1液製剤を使い、 HIVに感染しま
した。それを知らされたのは、大学生になってから。うすう
す気づいてはいましたが、やはりその時は目の前が真っ暗
になりました。以来20年以上、HIVの偏見・差別におびえ
ながら、副作用の厳しい抗HIV薬を飲み続けています。血
け入れてくれる社会になってほぼ しい
育を最優先にして、私を支えてくれま
した。しかし、これからは一人で生き
て行かなければなりません。私が自
立して生きて行くことが、 両親の労苦
に報いる道だと思っています。そうは
いっても将来を考えると決して希望を持つことはできませ
ん。もちるん、自立のための人努力は続けます。ですから、そん
な私たちの努力を受け止めてくれる社会になってほしいと
いうのが、今の私の願いです。
きることで苦難を乗り切るしかないの
です。とのサリ ドマイドが、現在、再び
認可され使われています。多壮性生計
龍という血液のがんやハンセン病 のものです。
の症状に効果があることが分かったためです。薬そのもの
が悪いのではない一一二度と同じような被害を起こさない
ために、この薬の危険性をよく知って、慎重に使用してほし
田
いと思います。 アー
液製唱にエイズウイルスの混入の話 ” 壮記
が出たとき、医療者らが情報をきち
んと公表していれば、感染せずにす
んだかもしれません。すぐにHIVに関
する正しい知識を普 及させていれ
ば、 凄まじい偏見や差別を受けるとともなかったのに
"の。このような ことをまた繰り返さないように、情報を隠
さず、またみんなが正しい知識を得て、偏見・差別のない社
会を目指してもらいたいと思っています。
薬害とはどのようなものなのか
被害者の声を聴いてみよう。
薬害をより深く知るために、被害者の声に耳を傾けてください。
被害者の声を聴いてどのように感じるでしょうか?
そして薬害とはどのようなものなのか考えてみましょよう。
たか まち こう じ
スモン被害者 高町晃司さん
私たちを受
私は54歳です。スモン病を発症 したのは4歳の頃。歩行困
難は何とか治りましたが視力は戻らず、 弟学校に入学する
ことになりました。その頃は、自分が視力障害者になったこ
とをさほど悲観的に考えてはいませんでした。しかし学校
を卒業しても就職先が見つかりません。ほとんどの企業が
障害があると言うだけで、就職試験すら受けさせてはくれ
ませんでした。障害を抱えて生きて行くということは大変
なことなのです。私たちは、まだこれから何十年も生きてい
かなければなりません。これまでは両親が私の治療や教
ます やま
リドマイド被害者 増山ゆかりさん
被害を繰り返さないためにこの薬の危険 性を知って全量に使用 してほしい
私たちサリドマイド被害者は、 生涯にわたって多くの犠牲を
払ってきました。親が離婚した人、親元を離れて病院や施
設で暮らさなければならなかった人がいます。学校でいじ
められた人、道を歩いているだけで「あっちに行け」と石を
投げられた人もいます。大人になった今も、不自由な体で無
理をして仕事や家事をしてきたため、体の不調を訴える人
が多くいます。障害のためにやりたいことが出来ない自分が
悲しくなります。どんなに 努力しても願いが叶わないことが
たくさんあります。しかし、私たちはそれを 恨んでも道が拓く
ご とうとも み
HIV被害者 後朋留己さん
もっと早く、正しい情報が公開されていれば…
私は生まれつき血友病で、足の関節が痛くなって歩けなく
なったりするので、小学校は休みがち、体育はいつも見学
でした。血液製剤を使うようになってから出血からの回復
が早くなり、活動範囲も広がりました。でも中学時代にエ
イズウイルスが混入した血 1液製剤を使い、 HIVに感染しま
した。それを知らされたのは、大学生になってから。うすう
す気づいてはいましたが、やはりその時は目の前が真っ暗
になりました。以来20年以上、HIVの偏見・差別におびえ
ながら、副作用の厳しい抗HIV薬を飲み続けています。血
け入れてくれる社会になってほぼ しい
育を最優先にして、私を支えてくれま
した。しかし、これからは一人で生き
て行かなければなりません。私が自
立して生きて行くことが、 両親の労苦
に報いる道だと思っています。そうは
いっても将来を考えると決して希望を持つことはできませ
ん。もちるん、自立のための人努力は続けます。ですから、そん
な私たちの努力を受け止めてくれる社会になってほしいと
いうのが、今の私の願いです。
きることで苦難を乗り切るしかないの
です。とのサリ ドマイドが、現在、再び
認可され使われています。多壮性生計
龍という血液のがんやハンセン病 のものです。
の症状に効果があることが分かったためです。薬そのもの
が悪いのではない一一二度と同じような被害を起こさない
ために、この薬の危険性をよく知って、慎重に使用してほし
田
いと思います。 アー
液製唱にエイズウイルスの混入の話 ” 壮記
が出たとき、医療者らが情報をきち
んと公表していれば、感染せずにす
んだかもしれません。すぐにHIVに関
する正しい知識を普 及させていれ
ば、 凄まじい偏見や差別を受けるとともなかったのに
"の。このような ことをまた繰り返さないように、情報を隠
さず、またみんなが正しい知識を得て、偏見・差別のない社
会を目指してもらいたいと思っています。