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資料11 十倉 構成員提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_mirai/dai3/gijisidai.html
出典情報 こども未来戦略会議(第3回 5/17)《内閣官房》
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(2)全世代型社会保障の実現に向けて


これまでの「若い世代が社会保障を支える世代、高齢者は支えられる世代」
との発想を根本的に転換し、「高齢者が若い世代を支える」との仕組みも
導入・拡大し、現役世代の負担増を抑制しながら、真の意味での全世代型
社会保障を実現すべきである。



特に、今後も増加が見込まれる医療・介護給付費に関して、マイナンバー、
データやテクロノジ―を積極的に利活用し、ニーズの増大・変化に効率的
に対応できるサービス提供体制の確立、年齢に関わらず応能負担の原則に
沿って給付と負担の適正化に徹底して取り組むべきである。

(3)公平・公正に支える財源のあるべき姿


社会保険料や事業主拠出金は、賃金支払い額と連動する負担である。



今回、社会保険料に基づいて、新たな負担を求めることは、子育て世帯を
含めて幅広い現役世代(特に可処分所得の下押しが大きい中低所得層)や、
賃金を多く支払った企業(特に労働分配率が高い中小企業)にとって、極
めて厳しい負担となる。



加えて、子育て世帯以外の国民には給付がないため、給付と負担の関係が
明確とされる社会保険の考え方に鑑み、保険料で負担を求める妥当性を欠
く。



子育て世帯への所得再分配を公平・公正に行う「あるべき姿」としては、
様々な問題点のある社会保険料ありきではなく、負担能力をより広く捉え
られる税を活用することが望ましい。



全世代が応能負担で支えるという観点を踏まえ、国民的な議論を喚起し、
中長期の視点から、様々な財源を組み合わせるべきである。


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