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これまでの脳科学作業部会での議論及び今後の予定について (4 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/05/6050518.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第6回 5/18)《文部科学省》
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上記に加え、基礎研究と臨床研究の相互連携、国際連携、産学連携等も踏まえた体制とする。

②研究基盤の在り方
 研究基盤については、これまでの成果を高度化するとともに、プログラム参画研究者のみならず、
若手研究者、企業研究者等の脳科学コミュニティ全体が利用できるよう、研究倫理、セキュリテ
ィ対策を含めたソフト面及びハード面を整備することが重要。
<データベース>
 これまで整備してきたマーモセット統合データベース(革新脳)、ヒト MRI データベース(国際
脳)等を統合し、ヒト脳の高次機能のダイナミクス解明や疾患メカニズムの解明等に向けて、
マルチモーダルデータベースを開発することが重要。
 データ駆動型研究を加速させるためには、データ利活用が進められるようなデザインとするととも
に、データの質及び量を高める取り組みが必要。
<実験動物>
 革新脳で整備してきた野生型マーモセットについては、研究の質を上げ、世界を先導するため、
飼育環境・条件の標準化が必要。
 疾患マーモセットについては、より多くのユーザーに提供するため、疾患モデル動物としての有効
性を示すとともに、繁殖環境の強化が必要。
 マウスについては、非ヒト霊長類を用いた研究との連携など、効果的に活用していくことが必
要。
<生体試料(死後脳)>
 死後脳リソースを用いた研究は、シングルセルレベルでの解析やクライオ電子顕微鏡法を用い
た解析など、発展的な研究が期待されており、ヒトの疾患研究を加速させる重要な基盤である
ため、臨床情報と紐づいた死後脳サンプルの拡充や提供規模の拡充に向けた取組が必要。
3.研究課題(別添参照)
 研究目標を達成するため、以下の研究課題を設定。研究課題の 1~6 が相互に連携し、研究を
実施してくことが必要。
1.ヒト脳高次機能のダイナミクス解明(神経回路レベル)
種間比較や、多階層・多次元データ※1 等の取得・統合により、ヒト脳の高次機能のダイナミク
スを神経回路レベルで解明。
2.ヒト脳の精神・神経疾患に関する病態メカニズム解明
種間比較や、多階層・多次元データ※1 等の取得・統合、モデル動物等により、ヒト脳の高次
機能に関連する精神・神経疾患の病態メカニズムを解明。
3.脳研究基盤の高度化
これまで革新脳や国際脳等で整備したデータベース、動物資源等の基盤の高度化を実施。
4.多階層・多次元データ創出・統合基盤技術開発

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