社会保障分野（医療・介護等）における当面の課題
➢ 社会保障分野を支える人材や提供体制を確保しつつ、質の高い医療・介護等を効率的・効果的に提供できる体制を構築し、国
民目線での改革に取り組むという観点から、全世代型社会保障構築会議の報告書等も踏まえ、以下の取組を進めることが重要。
併せて、社会保障分野における歳出改革等に関する取組を継続する。

提供体制の見直し・見える化の推進

物価・賃金の伸びへの対応
•

足下では、物価が大きく上昇しており、公的価格の下、経
営状況の悪化につながっている。賃上げも他分野に比べ進
まず、人材確保の観点からも報酬の大幅な増額が必要。

•

新型コロナウイルスの５類移行も受け、地域医療構想につ
いて、医療法上の権限行使の枠組みの下、再編を検討する
区域に対する検討初期段階からの支援、都道府県のデータ
分析体制等の支援により、2025年に向け強力に取組を推
進。また、2040年を見据えた検討を進める。

•

今般の法改正に沿って、費用の見える化等の観点から、医
療法人や介護サービス事業者に関する経営情報のデータ
ベースの構築を早急に進める。

≪医療・介護分野における物価高騰の状況（前年（度）からの増加割合）≫
医療分野
ガス

介護分野
49.8%

電気
水道光熱

59.7%
44.4%

ガス
電気
燃料

43%
52%
37%

（出典）医療：日本病院会・全日本病院会・日本医療法人協会「医療機関経営状況調査」
介護：介護関係11団体「介護現場における物価高騰および賃上げの状況」

医薬品の安定供給・医療ＤＸの推進

≪本年度の賃上げの状況≫

医療
介護

1.9%
1.4%

（出典）
医療：日本病院会・全日本病院会・日本医療法人協
会「医療機関における賃金引上げの状況に関する調
査」。
介護：介護関係11団体「介護現場における物価高騰
および賃上げの状況」

•

革新的な医薬品や医療ニーズの高い医薬品の日本への早期
上市と医薬品の安定的な供給を図る観点から、流通や薬価
制度、産業構造の検証などについて幅広く議論し、対応策
を検討。

•

医療DX推進本部で工程表を決定の上、全国医療情報プ
ラットフォームの創設、電子カルテ情報の標準化等、診療
報酬改定DXの３本柱の取組を強力に推進。

（注）連合「2023春季生活闘争第５回回答集計結果」による、平均賃金方式の組
合における、賃上げ率（定昇相当込み）は、3.67%となっている。

・

2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報
酬のトリプル改定において、医療と介護等の連携による
サービスの質の向上と効率化を図る。

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