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AIで早期胃がんの範囲診断が可能に -内視鏡専門医の診断精度に迫る- (1 ページ)

公開元URL https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0606/index.html
出典情報 AIで早期胃がんの範囲診断が可能に-内視鏡専門医の診断精度に迫る-(6/6)《理化学研究所》
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参考資料配付

PRESS RELEASE

2023 年 6 月 6 日
理化学研究所
国立がん研究センター

AI で早期胃がんの範囲診断が可能に
-内視鏡専門医の診断精度に迫る-
理化学研究所(理研)光量子工学研究センター画像情報処理研究チームの竹本
智子研究員、横田秀夫チームリーダー(情報統合本部先端データサイエンスプロ
ジェクト副プロジェクトリーダー)、国立がん研究センター東病院消化管内視鏡
科の矢野友規科長、堀圭介医員(研究当時)らの共同研究チームは、内視鏡専門
医の診断精度に迫る早期胃がんの自動範囲診断 AI を確立しました。
本研究成果によって、今後世界中で増加が予想される消化器内視鏡検診にお
いて、医師の診断を補助し、熟練度の差による見逃しなどの誤診や装置性能の違
いによる施設間の診断格差などを減らせると期待できます。
早期の胃がんは形態変化に乏しく胃炎などの炎症との区別が難しいため、内
視鏡検査では専門医でも発見が難しい場合があります。また、発見だけでなく、
がんの浸潤範囲を正しく判断することは、その後の治療精度に大きく関わりま
すが、早期胃がんは病変境界が不明瞭で、医師でも範囲診断が難しい場合もあり
ます。
今回、共同研究チームはディープラーニング[1]を活用した早期胃がんの自動検
出に関する先行研究を発展させ、早期胃がんの領域予測を可能にする AI を開発
し、臨床現場の 1 年分の連続症例を用いて検証しました。その結果、137 症例中
130 症例(94.9%)において早期胃がんの発見に成功しました。また、AI が決定
した病変範囲と 6 名の専門医による範囲診断を比較した予備調査では、AI は感
度に優れ、真の病変領域との領域一致率は専門医とほぼ同等の結果を獲得しま
した。
本研究は、科学雑誌『Journal of Gastroenterology』オンライン版(5 月 31 日
付)に掲載されました。

内視鏡検査画像に対する専門医の範囲診断と AI による領域予測の比較

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