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5 研究開発・国際社会への貢献等 (4 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html
出典情報 令和5年版高齢社会白書(6/20)《内閣府》
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さらに、今後、人口が増加するとともに、ア

や、生涯現役社会の実現に向けた高齢者の就業

ジアとの関係がより強化されることが期待され

支援、
「活力ある高齢化及びイノベーションの

るアフリカに関し、「アフリカ健康構想に向け

ための ASEAN センター(ACAI)」と日本の

た基本方針」
(令和元年6月健康・医療戦略推

研究者の連携などについて講演した。また、こ

進本部決定)により、裾野の広い「富士山型の

のイベントでは、健康な高齢化に資する先進的

ヘルスケア」の実現を理念として掲げ、アフリ

な取り組みを行っている世界のリーダー50 名

カ固有の課題を念頭に置いた持続可能なヘルス

が発表された。令和4年 12 月には日中韓保健

ケアの構築を目指してきた。

大臣会合が開催され、高齢化施策に関し情報交

ま た、 我 が 国 は、G 7、G20、TICAD、

換を行った。

WHO 総会、WHO 西太平洋地域委員会、国連

国連人口基金(UNFPA)アジア太平洋地域

総会等の国際的な議論の場において、全ての人

事務所は、令和4年 10 月、
「#ForEveryAge of

が生涯を通じて必要な時に基礎的な保健サービ

HER LIFE (すべての世代の彼女のために)


スを負担可能な費用で受けられることを指すユ

キャンペーンを開始した。外務省が後援した本

ニバーサル・ヘルス・カバレッジ(以下「UHC」

事業は、10 月のグローバルフェスタ JAPAN

という。
)の推進を積極的に主張してきた。

2022 において写真展とオンラインイベントを

UHC における基礎的な保健サービスには、母

実施し、世界で最も少子高齢化が進むアジア太

子保健、感染症対策、高齢者の地域包括ケアや

平洋地域の女性に焦点を当てた写真を展示する

介護等全てのサービスが含まれている。これま

など、出生前から高齢期までの各ライフステー

で開発途上国において高齢化対策や社会保障制

ジで人権とジェンダー平等に根差した支援を行

度整備の支援、専門家の派遣、研修等の取組を

うライフサイクルアプローチの重要性を啓発し

通じ、日本の高齢化対策等に関する経験・知見

た。同写真展はまた、令和4年 10 月から令和

の共有を図ってきた。

5年1月にかけ、
「旅する写真展」として東京
大学及び JICA 地球ひろばでも展示が行われ、



国際社会での課題の共有及び連携強化
令和3年8月にはタイ王国保健省他関係府省

持続可能な少子高齢化社会の在り方について考
える機会を提供した。

庁と、同年 12 月にはケニア保健省との間でヘ

また、令和4年 11 月に「高齢者向けケアサー

ルスケア分野における協力覚書を交換し、我が

ビスへのスマート・デジタル技術の活用」など

国のアジア健康構想・アフリカ健康構想を通

をテーマとする日中韓少子高齢化セミナーを開

じ、各国との当該覚書に基づくヘルスケア分野

催した。

における協力の深化を図り、民間事業の振興を
図ることを確認した。

6

全ての世代の活躍推進

令和4年9月に開催された「健康な高齢化の
10 年」に関する国連総会サイドイベントでは、
WHO と先進的な取り組みを行っている加盟国

「全ての世代の活躍推進」については、大綱
において、次の方針を示している。

の代表者、市民団体・民間セクター等の有識者
が講演を行った。我が国は健康寿命延伸プラン
110

高齢社会に暮らす全ての世代の人々が安