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〈参考1〉医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書 (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33831.html |
出典情報 | 医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(第34回 6/26)《厚生労働省》 |
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(低収益構造)
○
限られた生産体制下での少量多品目生産という非効率な生産構造の下で製造された後
発品は、後述する薬価下落の影響も受け、その収益性が低くなる傾向にある。
○
また、こうした収益構造の中で、一部の後発品企業は早期に市場を退出する実態もあ
り、結果的に市場に残った企業が低薬価での供給継続を行うこととなり、企業間での
不公平も指摘されている。
○
後発品企業では、こうした低収益を補うため、先発品の特許切れがあると、新規収載
品を再び上市する傾向にあり、このことが品目数の増加につながるとともに、少量多
品目生産の構造を更に強くするという悪循環を生じさせている。
○
また、少量多品目生産の影響等により、製造余力はほとんどない状況にあることに加
え、複雑な製造計画の中で、緊急増産等の柔軟な対応も困難な状況にあり、結果とし
て、現下の供給不安の改善に時間を要することにもつながっていると考えられる。
○
このような後発品の低収益構造は、以下に記載する後発品の①流通慣行や②製品特性
に起因していると考えられる。
(①流通慣行)
○
後発品企業自らがシェア獲得のため値引きして販売することや、流通取引において、
「総価取引」の際の調整弁として使用されることにより、取引価格が下落し、それが
市場実勢価格とされることで、薬価改定の都度、その下落を反映する形で薬価が引き
下げられている。
(②製品特性)
○
後発品同士は同じ有効成分、同じ効能・効果を有するという特性上、価格以外で差別
化しにくい 1 0 ことから、自社の品目を他の企業より多く販売するための価格競争が繰り
返されることとなる。
1.1.2
薬価基準制度上の課題
(薬価の下落)
○
薬価は、原則として市場実勢価格に合わせる形で改定が行われており、これまでも恒
常的に価格が下落してきた中で、上記のような流通慣行や製品特性により、後発品の
薬価は早期に下落する傾向にあった。
○
この薬価の下落が、後発品企業の経営を圧迫し、新規収載品の上市による更なる少量
多品目生産や、安定供給に資する生産設備等への投資を困難にさせることにつながっ
ていると指摘されている。
10
一部の後発品においては、服用性や調剤性を工夫した製剤開発が行われている(例:口腔崩壊錠の
開発、苦味マスキング、新剤形や新規格の追加など)。
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○
限られた生産体制下での少量多品目生産という非効率な生産構造の下で製造された後
発品は、後述する薬価下落の影響も受け、その収益性が低くなる傾向にある。
○
また、こうした収益構造の中で、一部の後発品企業は早期に市場を退出する実態もあ
り、結果的に市場に残った企業が低薬価での供給継続を行うこととなり、企業間での
不公平も指摘されている。
○
後発品企業では、こうした低収益を補うため、先発品の特許切れがあると、新規収載
品を再び上市する傾向にあり、このことが品目数の増加につながるとともに、少量多
品目生産の構造を更に強くするという悪循環を生じさせている。
○
また、少量多品目生産の影響等により、製造余力はほとんどない状況にあることに加
え、複雑な製造計画の中で、緊急増産等の柔軟な対応も困難な状況にあり、結果とし
て、現下の供給不安の改善に時間を要することにもつながっていると考えられる。
○
このような後発品の低収益構造は、以下に記載する後発品の①流通慣行や②製品特性
に起因していると考えられる。
(①流通慣行)
○
後発品企業自らがシェア獲得のため値引きして販売することや、流通取引において、
「総価取引」の際の調整弁として使用されることにより、取引価格が下落し、それが
市場実勢価格とされることで、薬価改定の都度、その下落を反映する形で薬価が引き
下げられている。
(②製品特性)
○
後発品同士は同じ有効成分、同じ効能・効果を有するという特性上、価格以外で差別
化しにくい 1 0 ことから、自社の品目を他の企業より多く販売するための価格競争が繰り
返されることとなる。
1.1.2
薬価基準制度上の課題
(薬価の下落)
○
薬価は、原則として市場実勢価格に合わせる形で改定が行われており、これまでも恒
常的に価格が下落してきた中で、上記のような流通慣行や製品特性により、後発品の
薬価は早期に下落する傾向にあった。
○
この薬価の下落が、後発品企業の経営を圧迫し、新規収載品の上市による更なる少量
多品目生産や、安定供給に資する生産設備等への投資を困難にさせることにつながっ
ていると指摘されている。
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一部の後発品においては、服用性や調剤性を工夫した製剤開発が行われている(例:口腔崩壊錠の
開発、苦味マスキング、新剤形や新規格の追加など)。
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