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ヒアリング資料5 全国医療的ケアライン (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34074.html
出典情報 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(第29回 7/11)《厚生労働省》
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令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等(詳細版)
1 安全な日常生活を送る上での「見守り」を基礎とした3層支援整備
【意見・提案を行う背景、論拠】
これまでの医療的ケア児者に関連した報酬改定では、医療的ケアがあるが故に障害福祉サービスの提供事業所等が受入れ困難となっ
ていた状況を改善すべく取り組まれてきた。一方で、生活の基本の場所である家庭での日常生活は、いまだ家族の負担が大きい状況が
変わっていない。

【意見・提案の内容】
上記課題に対応し、医療的ケア児者の安心安全な在宅生活のためには、医療的ケアの判定スコアが一定以上となる児者については、
安全上「見守り」が非常に大切な支援と捉え、医療的ケア児者の特徴をふまえた日常生活の3層構造に対し、サービスをメニュー化する必
要がある。
補足:安全な在宅生活を送る上での「見守り」を基礎とした3層支援イメージ(次頁)

(1)自宅での安全な生活を支えるための「見守り」:居宅介護における見守りの項目化とケア実施の報酬加算
・ 医療的ケアの判定スコアで8点以上、かつ、見守りスコア(高)が1項目以上ある場合には、通常以上の安全上の見守りが必要と
判断し、居宅介護での身体介護項目として、医療的ケア安全見守りを項目化する。
また、喀痰吸引等研修を修了した者が介助を行う場合の報酬加算を新設する。
参考資料<1>医療的ケアのある障害児がいる家庭では自宅での長時間ヘルパー利用ニーズが高い
参考資料<2>会員アンケートからみた課題とニーズの実態

(2)成長発達に必要なサービス利用のための「見守り」:通園通学通所等のための障害福祉サービスの暫定受給
・ 必要な療育や教育等を受けるための手段が整わない場合、暫定的に移動支援や行動援護を通学や通所に使えるようにする。
参考資料<3>人工呼吸器を使用している児童・生徒の通学支援体制は整っていない

(3)特に安全上の管理が必要な状況での「見守り」:入院時の重度訪問介護サービスの暫定受給
・日常以上に安全上の管理が難しい入院においては、医療的ケアの判定スコアで5点以上、かつ、見守りスコア(高)が1項目以上ある
場合には、その期間のみ暫定的に重度訪問介護事業を利用できるものとし、コミュニケーション支援として普段から関わっている
介助者が付き添えるようにする。

【期待できる効果】
居宅介護において、喀痰吸引等研修を修了した者に対し報酬が加算されることで、医療的ケア児者に対応できる人材が増加するとともに
見守りが項目化され、ケア実施前後から利用者の様子を把握できるようになることで、より質の高いサービス提供が可能になる【視点2】
また、医療的ケア児者の生活が(1)(2)(3)を通じ3層構造で支えられることで、自宅での在宅生活が整い、個々のニーズに応じた支援
が可能となる【視点1】 更に、在宅生活が安定的に支えられることで、日常の補填としての短期入所利用や長期入所へのニーズが減り、
新規施設整備や施設維持費用等の予算削減に繋がることが期待できる。【視点3】

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