令和６年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等（詳細版）
視点１ より質の高いサービスを提供していく上での課題及び対処方策・評価方法
【意見・提案を行う背景、論拠】
（a）生活介護（入浴）に関すること
・生活介護事業は、サービス内容に入浴サービスが含まれており、利用者の衛生管理に欠かせないものとなっている。
一方で事故のリスクや職員の介護負担も非常に大きい。また、ヘルパー不足が慢性化しているなか自宅での入浴が
困難な障がい者も発生している。しかし、生活介護事業所の中には入浴サービスを実施していない事業所も多数ある。
実施事業所に何らかの評価が必要である。
（b）身体障害者グループホームに関すること
・グループホームは、毎月新しい事業所が出来てきているが、身体障害者が入れる設備の事業所はほとんどない。介
助が必要な方、区分５、６の方が入れるグループホームが少なく、また、日中支援型も少ない。
（c）安定したより質の高いサービス提供に関すること
・サービスの提供に関しては、自立訓練等のサービスの種類によって提供事業者数が少ない等により必要なサービス
提供ができない実情がある。
【意見・提案の内容】
（a）生活介護（入浴）に関すること
・生活介護事業所において入浴サービスを実施した場合に加算による評価を導入することで、入浴サービス実施の促
進を図るとともに、実施している事業所としていない事業所の差を設けるべきである。具体的には、基本的な入浴加算
（普通浴槽による入浴サービス）に機械浴槽（ストレッチャーで入浴できるなど）を導入し重度身体障害者にも対応して
いる場合は、重度者対応加算を設け２段階評価にする等の検討も必要と考える。
（b）身体障害者グループホームに関すること
・身体障害者が入居できるグループホームを増やすため、車いす対応等のバリアフリー化等の施設整備に対する補助
の引き上げが必要である。
（c）安定したより質の高いサービス提供に関すること
・サービス提供事業者の運営・経営が安定できるシステムとしての報酬費の引き上げが必要である。

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