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参考資料2 「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」見直し等に係る報告(第二次、第三次)の補遺(令和5年6月8日 総合科学技術・イノベ-ション会議) (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2023/mext_00001.html |
出典情報 | 科学技術・学術審議会 生命倫理・安全部会(第53回 8/31)《文部科学省》 |
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(研究用新規胚を用いることで得られる知見の可能性)
○遺伝性・先天性疾患研究目的のための研究用新規作成胚の作成を伴うゲノム
編集技術等を用いた基礎的研究については、一部は生殖補助医療研究目的の
研究とも重なり合いつつ、受精の前後における染色体異常に関連する遺伝子
の発現・機能・変化等の知見を得られる可能性があり、そのような遺伝子に起
因する遺伝性・先天性疾患の病態解明・治療法開発という観点からの科学的合
理性を有する。
(遺伝性・先天性疾患研究の範囲)
○また、ゲノム編集技術の導入時期によって編集効率が異なることから、ゲノム
編集を行ったヒト配偶子の受精を含め、研究用新規作成胚の作成・利用による
技術精度向上や安全性確認を目的とした基礎的研究が必要である。
○なお、治療法開発については、余剰胚を用いた研究と同様、ゲノム編集技術等
を用いることにより得られる知見が、ヒト受精胚又は配偶子へのゲノム編集
技術等を用いる臨床応用以外の治療法開発にもつながる可能性も含めて考え
ることが必要である。
【タスク・フォース会合における主要知見】
(研究用新規胚を用いることで得られる可能性がある知見)
・ヒト受精胚には、受精の瞬間から遺伝子、細胞等に短時間で多様な変化が生じる。このため
ヒト受精胚の初期の状態を把握するためには、受精の瞬間から観察することが重要である。
(再掲)
・ヒト受精胚の初期での変化については、観察だけではその機能、形質、その後の変化への影
響等を把握することは困難なことも多く、ゲノム編集技術や1細胞解析技術等を用いるこ
とによってはじめて把握することが可能となる場合も想定される。(再掲)
・ヒト受精胚の発生初期に生じる染色体異常の頻度は高く、卵割開始後に染色体異常が生じや
すい理由、染色体異常が生じた卵割球が失われていく仕組みなど、そのメカニズムの解明
については生殖補助医療目的の基礎研究と目的が重複する。(再掲)
・米国における研究実績からは、顕微受精時にゲノム編集を行う研究手法は、遺伝病治療への
基礎研究として有用であると言える。
・動物種やゲノム編集の導入時期によって、ゲノム編集効率が異なる。ヒト余剰胚を用いたゲ
ノム編集ツールの開発に加え、新規胚を用いた技術の最終確認が必要。
【社会的妥当性について】
遺伝性・先天性疾患研究を目的として研究用新規作成胚の作成を伴うゲノム
編集技術等を用いることの社会的妥当性については、タスク・フォースにおける
主要知見等により、以下のとおり考えられる。
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○遺伝性・先天性疾患研究目的のための研究用新規作成胚の作成を伴うゲノム
編集技術等を用いた基礎的研究については、一部は生殖補助医療研究目的の
研究とも重なり合いつつ、受精の前後における染色体異常に関連する遺伝子
の発現・機能・変化等の知見を得られる可能性があり、そのような遺伝子に起
因する遺伝性・先天性疾患の病態解明・治療法開発という観点からの科学的合
理性を有する。
(遺伝性・先天性疾患研究の範囲)
○また、ゲノム編集技術の導入時期によって編集効率が異なることから、ゲノム
編集を行ったヒト配偶子の受精を含め、研究用新規作成胚の作成・利用による
技術精度向上や安全性確認を目的とした基礎的研究が必要である。
○なお、治療法開発については、余剰胚を用いた研究と同様、ゲノム編集技術等
を用いることにより得られる知見が、ヒト受精胚又は配偶子へのゲノム編集
技術等を用いる臨床応用以外の治療法開発にもつながる可能性も含めて考え
ることが必要である。
【タスク・フォース会合における主要知見】
(研究用新規胚を用いることで得られる可能性がある知見)
・ヒト受精胚には、受精の瞬間から遺伝子、細胞等に短時間で多様な変化が生じる。このため
ヒト受精胚の初期の状態を把握するためには、受精の瞬間から観察することが重要である。
(再掲)
・ヒト受精胚の初期での変化については、観察だけではその機能、形質、その後の変化への影
響等を把握することは困難なことも多く、ゲノム編集技術や1細胞解析技術等を用いるこ
とによってはじめて把握することが可能となる場合も想定される。(再掲)
・ヒト受精胚の発生初期に生じる染色体異常の頻度は高く、卵割開始後に染色体異常が生じや
すい理由、染色体異常が生じた卵割球が失われていく仕組みなど、そのメカニズムの解明
については生殖補助医療目的の基礎研究と目的が重複する。(再掲)
・米国における研究実績からは、顕微受精時にゲノム編集を行う研究手法は、遺伝病治療への
基礎研究として有用であると言える。
・動物種やゲノム編集の導入時期によって、ゲノム編集効率が異なる。ヒト余剰胚を用いたゲ
ノム編集ツールの開発に加え、新規胚を用いた技術の最終確認が必要。
【社会的妥当性について】
遺伝性・先天性疾患研究を目的として研究用新規作成胚の作成を伴うゲノム
編集技術等を用いることの社会的妥当性については、タスク・フォースにおける
主要知見等により、以下のとおり考えられる。
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