高齢者の医療・介護ニーズ、看取り等の対応
の更なる強化

意見２

意見の背景
◼ 看取り者数、医療ニーズを有する中重度者の増加に対して、在
宅療養を支える訪問看護の提供体制の拡充が必要である。第８
次医療計画においては、看取り対応を一定数行っている訪問看
護事業所数の目標値設定が求められる等、今後頻回な訪問看護
を必要とする者への対応が益々求められている。
◼ そのような中、介護保険利用者であっても死亡１カ月前に頻回
な訪問看護が必要と医師が判断し、特別訪問看護指示書が交付
された者がいる事業所は半数以上を占める。しかし、特別訪問
看護指示書を月２回交付できる利用者の要件は、「気管カ
ニューレ使用」もしくは「真皮を越える褥瘡」の状態に限定さ
れている。
◼ 利用者が、住み慣れた場所で療養生活を継続でき、最期を迎え
られるよう、特に頻回な訪問看護を必要とする「がん以外の
ターミナル期」及び「難治性潰瘍」について、特別訪問看護指
示書の月２回交付を可能とする要件並びに特別管理加算の要件
（別に厚生労働省が定める状態）に追加していただきたい。

２.

介護保険利用者で亡くなる 1 ヶ月以内
に特別訪問看護指示書が発行された利
用者のいるステーション数 n=1,409

利用者がいる

43.1
56.9

利用者がいない
がん

外

ショ

疾患
なっ 方 内 、
あっ 利用者 いるステー
n=1,409

28.7
71.3

主な疾患

割合

老衰

32.2％

心臓・循環
器疾患

22.0％

肺炎

12.1％

高齢者の医療・介護ニーズ、看取り等の対応の更なる強化
１）

特別訪問看護指示書が1ヶ月に2回まで交付可能な対象者の状態として、がん以外のターミ
ナル期および難治性潰瘍を追加

２）

特別管理加算の算定可能な利用者（別に厚生労働省が定める状態）に、真皮を越える褥瘡
等として難治性潰瘍を追加