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参考資料10 こどもの居場所づくりに関する指針(答申)[836KB] (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》 |
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所づくりに関わるおとなが広く、こどもの権利について理解し、守っていくとともに、こ
ども自身が、権利を侵害されたときの対応方法を含め、こどもの権利について学ぶ機会を
設けることも重要である。(再掲)
どのような場所を安全・安心と感じるかは、こども・若者によって異なり得るが、少な
くとも、威圧的な態度で関わるなど、こども・若者が不安や恐怖に感じることがないよう
にすることが必要である。その際、障害児や刺激に敏感なこども・若者等にも配慮した環
境設定が求められる。また、こども・若者との関わりの中で知り得た情報は、本人にとっ
て共有されたくない情報もあるため、事前に本人の許可を得たり、共有範囲を限定したり
するなどの配慮が必要である。とりわけ、家庭での養育環境に課題のあるこども・若者に
ついては留意する必要がある。
その上で、一人で居ることにホッとするこども・若者もいれば、集団の中で落ち着きを
感じるこども・若者もいる。こうした多様なこども・若者のニーズを踏まえた居場所づく
りが求められる。
居場所を運営するに当たっての理念や担い手の行動規範を言語化、共有し、その場に関
わる全員が実践することで、その場において大切にされていることが理解でき、居場所の
安心感につながる。
(2) こどもとともにつくる居場所づくり
イベントの企画や居場所の運営ルールや規則をこども・若者とともにつくることなど、
居場所づくりにこども・若者が参画することは、多様で変化するこども・若者のニーズを
捉え、より良い居場所づくりを進めるとともに、主体的な関わりを通じてこども・若者自
身が権利の主体であるということを実感し、こどもの権利を守るという観点からも不可欠
なものである。その際、多様なこども・若者が参画できることが、多様なニーズに応じた
居場所づくりにつながる。こうした取組を継続して行っていくためには、これらがそれぞ
れの居場所で行われるだけではなく、地域全体で取り組まれることが重要である。例えば、
地域の中でモニタリングを行い、好事例の選定や横展開などの取組を行う仕組みをつくっ
ていくことも重要である。
(3) どのように過ごし、誰と過ごすかを意識した居場所づくり
こどもの居場所づくりにおいて、屋内外問わず、遊びは重要な要素である。こどもにと
っては、遊びが生活の中の大きな部分を占め、遊び自体の中にこどもの発達を増進する重
要な要素が含まれている。遊びを保障し、失敗や何もしないことを含め、その場において
自由な遊びを行えることは、こどもが自己効力感を高め、本人がその場を居場所と感じる
ために必要なことである。
また、その場だからこそ体験できることや、興味を持ったことに取り組めることは、新
たにやってみたいと感じる機会につながるため、多種多様な体験の機会が充実しているこ
とも重要である。
その場で「どう過ごせるか」は重要である一方で、それと同じくらい「誰と過ごせるか」
といったその場にいる人との関係性に注目することも重要である。友人などの横の関係と
ともに、居場所づくりを担うおとなが、自分の話をよく聞いてくれ、受け入れてくれる、
一緒に何かに取り組んでくれる、あこがれの対象(ロールモデル)になるなどといった斜
めの関係であることが、こどもの居場所において重要である。
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ども自身が、権利を侵害されたときの対応方法を含め、こどもの権利について学ぶ機会を
設けることも重要である。(再掲)
どのような場所を安全・安心と感じるかは、こども・若者によって異なり得るが、少な
くとも、威圧的な態度で関わるなど、こども・若者が不安や恐怖に感じることがないよう
にすることが必要である。その際、障害児や刺激に敏感なこども・若者等にも配慮した環
境設定が求められる。また、こども・若者との関わりの中で知り得た情報は、本人にとっ
て共有されたくない情報もあるため、事前に本人の許可を得たり、共有範囲を限定したり
するなどの配慮が必要である。とりわけ、家庭での養育環境に課題のあるこども・若者に
ついては留意する必要がある。
その上で、一人で居ることにホッとするこども・若者もいれば、集団の中で落ち着きを
感じるこども・若者もいる。こうした多様なこども・若者のニーズを踏まえた居場所づく
りが求められる。
居場所を運営するに当たっての理念や担い手の行動規範を言語化、共有し、その場に関
わる全員が実践することで、その場において大切にされていることが理解でき、居場所の
安心感につながる。
(2) こどもとともにつくる居場所づくり
イベントの企画や居場所の運営ルールや規則をこども・若者とともにつくることなど、
居場所づくりにこども・若者が参画することは、多様で変化するこども・若者のニーズを
捉え、より良い居場所づくりを進めるとともに、主体的な関わりを通じてこども・若者自
身が権利の主体であるということを実感し、こどもの権利を守るという観点からも不可欠
なものである。その際、多様なこども・若者が参画できることが、多様なニーズに応じた
居場所づくりにつながる。こうした取組を継続して行っていくためには、これらがそれぞ
れの居場所で行われるだけではなく、地域全体で取り組まれることが重要である。例えば、
地域の中でモニタリングを行い、好事例の選定や横展開などの取組を行う仕組みをつくっ
ていくことも重要である。
(3) どのように過ごし、誰と過ごすかを意識した居場所づくり
こどもの居場所づくりにおいて、屋内外問わず、遊びは重要な要素である。こどもにと
っては、遊びが生活の中の大きな部分を占め、遊び自体の中にこどもの発達を増進する重
要な要素が含まれている。遊びを保障し、失敗や何もしないことを含め、その場において
自由な遊びを行えることは、こどもが自己効力感を高め、本人がその場を居場所と感じる
ために必要なことである。
また、その場だからこそ体験できることや、興味を持ったことに取り組めることは、新
たにやってみたいと感じる機会につながるため、多種多様な体験の機会が充実しているこ
とも重要である。
その場で「どう過ごせるか」は重要である一方で、それと同じくらい「誰と過ごせるか」
といったその場にいる人との関係性に注目することも重要である。友人などの横の関係と
ともに、居場所づくりを担うおとなが、自分の話をよく聞いてくれ、受け入れてくれる、
一緒に何かに取り組んでくれる、あこがれの対象(ロールモデル)になるなどといった斜
めの関係であることが、こどもの居場所において重要である。
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