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参考資料10 こどもの居場所づくりに関する指針(答申)[836KB] (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》 |
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法令上の定義はなく、「こども」と「若者」は重なり合う部分があるが、本指針では、特
に心身の発達の過程にある者を念頭に置いた記載については「こども」と、また、「こど
も」のみならず青年期の全体が射程に入ることを明確にする場合には、「こども・若者」
という用語を用いている。
こどもであっても若者であっても、居場所を必要とすることについては同様であるが、
その必要性の強弱や、提供される機能についてはおのずから違いがある。このため、本指
針においては、若者を主たる対象とする居場所についても当然対象に含めるものの、心身
の発達の過程にある「こども」を対象とする居場所づくりを中心として記載することとす
る。また、居場所はこども・若者本人が決めるものであるということを踏まえ、小学校就
学前のこどもも視野に入れつつ、小学校就学以後のこどもを中心とした記載としている。
第3章
こどもの居場所づくりを進めるに当たっての基本的な視点
1. 視点の構成
第1章 3.でも述べたとおり、こどもの居場所づくりを通じて目指したい未来とは、ど
んな環境に生まれ育ったとしても、誰一人取り残さず、全てのこども・若者が自分の居場
所を持ち、健やかな成長や身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態(ウェル
ビーイング)であることである。
こうした目指す姿の実現に向けて、こどもの居場所づくりを進めるに当たっては、以下
4つの基本的な視点が重要である。これらの視点に順序や優先順位はなく、相互に関連し、
また循環的に作用するものである。
【ふやす】
~多様なこどもの居場所がつくられる~
【つなぐ】
~こどもが居場所につながる~
【みがく】
~こどもにとって、より良い居場所となる~
【ふりかえる】~こどもの居場所づくりを検証する~
2. 各視点に共通する事項
(1) こどもの声を聴き、こどもの視点に立ち、こどもとともにつくる居場所
上述のとおり、こども・若者が居場所と感じる場が「こどもの居場所」になるとすれば、
居場所づくりを進める上で重要なのは、こども・若者の意見を聴き、こども・若者の視点
に立ち、こども・若者とともに居場所をつくっていくことである。こども・若者の意見を
聴くに当たっては、意見を表明しやすい環境づくりを行うとともに、困難な状況に置かれ
たこども・若者や様々な状況にあって声を聴かれにくいこども・若者について十分な配慮
を行うことが必要である。また、意見の反映状況等に関するフィードバックも重要である。
こども・若者が居場所に求める要素としては多様なものがあり得るが、こども・若者へ
のヒアリング等の結果を踏まえると、「居たい」、「行きたい」、「やってみたい」とい
う3つの視点が特に重要である。好きなことをして過ごせることや、いつでも行けること、
リスクを恐れず何かにチャレンジできることなど、それぞれの視点には様々な要素が含ま
れる。これらの要素同士には、例えば、「一人で過ごせること」や「他者とコミュニケー
ションがとれること」といった、相互に矛盾するものも存在するが、居場所に対するこど
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に心身の発達の過程にある者を念頭に置いた記載については「こども」と、また、「こど
も」のみならず青年期の全体が射程に入ることを明確にする場合には、「こども・若者」
という用語を用いている。
こどもであっても若者であっても、居場所を必要とすることについては同様であるが、
その必要性の強弱や、提供される機能についてはおのずから違いがある。このため、本指
針においては、若者を主たる対象とする居場所についても当然対象に含めるものの、心身
の発達の過程にある「こども」を対象とする居場所づくりを中心として記載することとす
る。また、居場所はこども・若者本人が決めるものであるということを踏まえ、小学校就
学前のこどもも視野に入れつつ、小学校就学以後のこどもを中心とした記載としている。
第3章
こどもの居場所づくりを進めるに当たっての基本的な視点
1. 視点の構成
第1章 3.でも述べたとおり、こどもの居場所づくりを通じて目指したい未来とは、ど
んな環境に生まれ育ったとしても、誰一人取り残さず、全てのこども・若者が自分の居場
所を持ち、健やかな成長や身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態(ウェル
ビーイング)であることである。
こうした目指す姿の実現に向けて、こどもの居場所づくりを進めるに当たっては、以下
4つの基本的な視点が重要である。これらの視点に順序や優先順位はなく、相互に関連し、
また循環的に作用するものである。
【ふやす】
~多様なこどもの居場所がつくられる~
【つなぐ】
~こどもが居場所につながる~
【みがく】
~こどもにとって、より良い居場所となる~
【ふりかえる】~こどもの居場所づくりを検証する~
2. 各視点に共通する事項
(1) こどもの声を聴き、こどもの視点に立ち、こどもとともにつくる居場所
上述のとおり、こども・若者が居場所と感じる場が「こどもの居場所」になるとすれば、
居場所づくりを進める上で重要なのは、こども・若者の意見を聴き、こども・若者の視点
に立ち、こども・若者とともに居場所をつくっていくことである。こども・若者の意見を
聴くに当たっては、意見を表明しやすい環境づくりを行うとともに、困難な状況に置かれ
たこども・若者や様々な状況にあって声を聴かれにくいこども・若者について十分な配慮
を行うことが必要である。また、意見の反映状況等に関するフィードバックも重要である。
こども・若者が居場所に求める要素としては多様なものがあり得るが、こども・若者へ
のヒアリング等の結果を踏まえると、「居たい」、「行きたい」、「やってみたい」とい
う3つの視点が特に重要である。好きなことをして過ごせることや、いつでも行けること、
リスクを恐れず何かにチャレンジできることなど、それぞれの視点には様々な要素が含ま
れる。これらの要素同士には、例えば、「一人で過ごせること」や「他者とコミュニケー
ションがとれること」といった、相互に矛盾するものも存在するが、居場所に対するこど
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