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14参考資料2-2_23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(肺炎球菌ワクチン)ファクトシート (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36952.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第58回 12/20)《厚生労働省》 |
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れに類する症状であって、上腕から前腕に及ぶものを含む)
(接種後 7 日以内)
、⑥その他の反応があ
る。①~⑤については、ワクチンとの因果関係に関わらず、報告が義務づけられているが、2013 年 4
月 1 日~2017 年 12 月 31 日の期間に、それぞれ①15 件、②9 件、③4 件、④8 件、⑤122 件が報告さ
れた。
PPSV23 が肺炎球菌莢膜ポリサッカライド等を構成成分としていることから、接種後の発熱、炎症
反応(白血球数の増加や CRP の上昇等)
、局所反応はあらかじめ想定される反応である。入院を必要
とした症例もあるが、その多くは数日の経過で軽快が見られている。これらの炎症反応がワクチンの
構成成分による臨床反応として起こり得ることを接種医、被接種者に十分に周知し、正しく理解して
もらう必要がある。
(5)医療経済学的な観点
①
文献レビュー
高齢者に対する PPSV23 接種の費用対効果に関する論文はこれまで相次いで報告されている。
Nishikawa らは 1980 年から 2016 年に公表された 27 文献のレビューを行い、PPSV23 未接種を比較対
照とした場合、大半の研究において PPSV23 の接種は費用対効果が良好との結果を得ていると報告し
ている(66)
。医療費以外の費用を含むかどうか、割引率、分析期間、ワクチンの有効性と経時的な
減弱の程度、集団免疫効果の考慮の有無などの前提条件の影響を受ける。特に、菌血症を伴わない肺
炎 (非侵襲性肺炎)に対する PPSV23 の有効性をどのように設定するかは結果に大きな影響を与える。
PPSV23 の非侵襲性肺炎への有効性を低くあるいはゼロと見積もれば、必然的に費用対効果は悪化す
る。小児に対するワクチン接種の集団免疫効果を想定している文献もあり、その場合、高齢者に対す
るワクチン接種の費用対効果は悪化する。とくに我が国のように小児へのワクチン接種率 (PCV13)
の高い先進国では、集団免疫効果や血清型分布の変化の影響は大きい。
日本では厚生労働科学研究で実施された Hoshi らの文献(67)、企業資金による渡辺らの文献(68)
と Jiang らの文献(69)が報告されている。Hoshi(67)らは支払者の立場で現行のプログラムを比較対
照として、1)65-80 歳に PPSV23 を接種、2)65 歳以上に PPSV23 を接種、3)PCV13 を接種、を検討して
いる。分析期間は 15 年とし、PPSV23 の非侵襲性肺炎に対する有効性をゼロと設定している。その結
果、1)では費用は安くなるが効果が減少、2)は ICER が約 500 万円/QALY(5,025,000 円)、3)は ICER
が 500 万円/QALY 未満と報告している。
渡辺ら
(68)は支払者の立場で PPSV23 単回接種を比較対照として、65 歳以上の高齢者に対する PCV13
と PPSV23 の連続接種を検討している。分析期間は生涯としている。その結果、PPSV23 の非侵襲性肺
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(接種後 7 日以内)
、⑥その他の反応があ
る。①~⑤については、ワクチンとの因果関係に関わらず、報告が義務づけられているが、2013 年 4
月 1 日~2017 年 12 月 31 日の期間に、それぞれ①15 件、②9 件、③4 件、④8 件、⑤122 件が報告さ
れた。
PPSV23 が肺炎球菌莢膜ポリサッカライド等を構成成分としていることから、接種後の発熱、炎症
反応(白血球数の増加や CRP の上昇等)
、局所反応はあらかじめ想定される反応である。入院を必要
とした症例もあるが、その多くは数日の経過で軽快が見られている。これらの炎症反応がワクチンの
構成成分による臨床反応として起こり得ることを接種医、被接種者に十分に周知し、正しく理解して
もらう必要がある。
(5)医療経済学的な観点
①
文献レビュー
高齢者に対する PPSV23 接種の費用対効果に関する論文はこれまで相次いで報告されている。
Nishikawa らは 1980 年から 2016 年に公表された 27 文献のレビューを行い、PPSV23 未接種を比較対
照とした場合、大半の研究において PPSV23 の接種は費用対効果が良好との結果を得ていると報告し
ている(66)
。医療費以外の費用を含むかどうか、割引率、分析期間、ワクチンの有効性と経時的な
減弱の程度、集団免疫効果の考慮の有無などの前提条件の影響を受ける。特に、菌血症を伴わない肺
炎 (非侵襲性肺炎)に対する PPSV23 の有効性をどのように設定するかは結果に大きな影響を与える。
PPSV23 の非侵襲性肺炎への有効性を低くあるいはゼロと見積もれば、必然的に費用対効果は悪化す
る。小児に対するワクチン接種の集団免疫効果を想定している文献もあり、その場合、高齢者に対す
るワクチン接種の費用対効果は悪化する。とくに我が国のように小児へのワクチン接種率 (PCV13)
の高い先進国では、集団免疫効果や血清型分布の変化の影響は大きい。
日本では厚生労働科学研究で実施された Hoshi らの文献(67)、企業資金による渡辺らの文献(68)
と Jiang らの文献(69)が報告されている。Hoshi(67)らは支払者の立場で現行のプログラムを比較対
照として、1)65-80 歳に PPSV23 を接種、2)65 歳以上に PPSV23 を接種、3)PCV13 を接種、を検討して
いる。分析期間は 15 年とし、PPSV23 の非侵襲性肺炎に対する有効性をゼロと設定している。その結
果、1)では費用は安くなるが効果が減少、2)は ICER が約 500 万円/QALY(5,025,000 円)、3)は ICER
が 500 万円/QALY 未満と報告している。
渡辺ら
(68)は支払者の立場で PPSV23 単回接種を比較対照として、65 歳以上の高齢者に対する PCV13
と PPSV23 の連続接種を検討している。分析期間は生涯としている。その結果、PPSV23 の非侵襲性肺
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