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14参考資料2-2_23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(肺炎球菌ワクチン)ファクトシート (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36952.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第58回 12/20)《厚生労働省》
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表 5 Thorrington ら(71)の推計結果(分析期間 10 年、保健医療費のみ)
60 歳

65 歳

70 歳

PPSV23 単回投与

14,452

9,553

6,201

PPSV23 単回投与(肺炎への効果がゼロと仮

25,454

17,714

記載なし

PCV13 単回投与

66,796

44,028

35,346

PPSV23 5 年おき

9,887

-

-

定)



国内で実施した医療経済分析

赤沢、五十嵐は高齢者に対する PPSV23 単独接種と PCV13 単独接種をワクチン接種なしと比較し
た場合の費用対効果並びに医療費全体へのインパクトを検討した(72)
。なお、PCV13-PPSV23 連続接
種ならびに PPSV23 の再接種の評価は、国内の先行研究が存在するものの(68,69)、前提となる免疫原
性・有効性のエビデンスが不足しているため、今回は実施しなかった。
分析では、侵襲性肺炎球菌感染症 (IPD)および菌血症を伴わない肺炎 (NBP)を組み込んだ自然史
モデルを構築し、ワクチン効果(減弱率含む)
、血清型分布、罹患率ならびに医療費について可能な
限り最新の国内データを組み込んで期待される医療費および QALY を推計した。PCV13 のワクチン効
果は国内データが存在しないため、海外のランダム化比較試験のデータ (73)を組み込んだ。また
PCV13 には高齢者で多く見られる医療ケア関連肺炎 (HCAP)に絞った有効性データがなく、現時点で
はインフルエンザ関連肺炎への有効性も示されていない(74)。そのため、PCV13 には市中肺炎(CAP)
に対する海外 RCT データを、PPSV23 には国内の市中発症肺炎(COP)に対する観察研究データをその
まま組み込んだことは分析の限界点である。使用するデータの不確実性を考慮するために、入力デー
タを変動させる感度分析を実施した。入力データ並びにその出典を表 6 にまとめた。ワクチン価格は、
ワクチン価格および接種費用を合計して PPSV23 で 7,793 円・PCV13 で 10,370 円となった。

表 6 医療経済分析に用いた入力データ
PPSV23 単独
年齢区分

65-74

75-84

PCV13 単独
≧85

出典

65-74

75-84

≧85

77.5%

73.1%

68.2%

ワクチン効果
IPD
NBP(PPSV23 の
みに有効な血清
型)

39.0%
12.6%

12.0%

11.2%

0%

19

Bonten ら(73)
福住ら(52)
Suzuki ら(58)