よむ、つかう、まなぶ。
参考資料3 こどもの居場所づくりに関する指針(案) (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html |
出典情報 | こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2. こどもの居場所の特徴
個人的であり、変化しやすいものであること
ある場所がこども・若者にとっての居場所になるかどうかは、本人がそこを居場所と感じ
るかどうかによるという意味で、こどもの居場所は個人的なものである。あるこどもにとっ
て居場所だと感じる場や対象が、他のこどもの居場所になるとは限らないという特徴がある。
また、昨日まで居場所だと感じていた場や対象が、心理的な変化や人間関係の変化などに
より、今日は居場所だと感じられないこともある。さらに、こどもの成長や発達に伴い、同
じこどもであっても求める居場所が異なってくる。このように、こどもの居場所は変化しや
すいものである。
人との関係性の影響を受けるものであること
その場において、他者に受け入れてもらえることや交流ができることなど、人との関係性
があることが、本人が居場所と感じることに影響している。学校やクラブ活動など、結果と
してこども・若者の居場所になっている場があるのは、こうした人との関係性によるところ
が大きい。一方、否定的・抑圧的な関係性から距離を置き、誰とも交流せずに、自分一人で
居られる場を居場所と感じることもある。
これらは、一つの場において両立することもあれば、異なる場を持ち、本人のニーズによ
って使い分けることもある。
こうした人との関係性が、居場所との出会いを含め、特に支援の必要性が高いこども・若
者にとってセーフティネットとして機能することもある。
立地や地域性、技術の進歩などの影響を受けるものであること
例えば誰もが立ち寄れるカフェであっても、それが小学校の通学路に面しているのか、あ
るいは高齢者が集住している地区にあるのかで、実際の利用者は大きく異なる可能性がある。
また、古くから住民が住んでいる地域なのか新興住宅街なのか、あるいは寺社が多い地域な
のか商店街なのかといった、地域性によっても大きく影響を受けるものである。
また、インターネットの普及や通信技術の進歩によって、SNSやオンラインゲームの空
間が居場所となったように、今後の技術の発展が新しい居場所をつくる可能性もある。
目的によって性質が変化し得るものであること
こどもの居場所には、何かをすることを通じて居場所と感じるものと、そこに居ることそ
のものが居場所となるものが存在する。
前者については、例えば就労支援や自立支援などの現場において、何らかの行為が求めら
れ、その期待された行為の結果として、その場を自分の居場所であると感じやすくなる。た
だし、何らかの理由で期待された行為が実施できない場合には、その場に居ることについて
後ろめたさを感じるなど、居場所になりにくくなる側面がある。
一方で、特定の行為なくして、何もせず居られ、ありのままの自分を受け入れてくれるな
ど、その場に居ることが優先される場がある。特定行為の必要性がないために、広くこども
の居場所になりやすい側面がある。
多くのこどもにとって学校が居場所になっていること
5
個人的であり、変化しやすいものであること
ある場所がこども・若者にとっての居場所になるかどうかは、本人がそこを居場所と感じ
るかどうかによるという意味で、こどもの居場所は個人的なものである。あるこどもにとっ
て居場所だと感じる場や対象が、他のこどもの居場所になるとは限らないという特徴がある。
また、昨日まで居場所だと感じていた場や対象が、心理的な変化や人間関係の変化などに
より、今日は居場所だと感じられないこともある。さらに、こどもの成長や発達に伴い、同
じこどもであっても求める居場所が異なってくる。このように、こどもの居場所は変化しや
すいものである。
人との関係性の影響を受けるものであること
その場において、他者に受け入れてもらえることや交流ができることなど、人との関係性
があることが、本人が居場所と感じることに影響している。学校やクラブ活動など、結果と
してこども・若者の居場所になっている場があるのは、こうした人との関係性によるところ
が大きい。一方、否定的・抑圧的な関係性から距離を置き、誰とも交流せずに、自分一人で
居られる場を居場所と感じることもある。
これらは、一つの場において両立することもあれば、異なる場を持ち、本人のニーズによ
って使い分けることもある。
こうした人との関係性が、居場所との出会いを含め、特に支援の必要性が高いこども・若
者にとってセーフティネットとして機能することもある。
立地や地域性、技術の進歩などの影響を受けるものであること
例えば誰もが立ち寄れるカフェであっても、それが小学校の通学路に面しているのか、あ
るいは高齢者が集住している地区にあるのかで、実際の利用者は大きく異なる可能性がある。
また、古くから住民が住んでいる地域なのか新興住宅街なのか、あるいは寺社が多い地域な
のか商店街なのかといった、地域性によっても大きく影響を受けるものである。
また、インターネットの普及や通信技術の進歩によって、SNSやオンラインゲームの空
間が居場所となったように、今後の技術の発展が新しい居場所をつくる可能性もある。
目的によって性質が変化し得るものであること
こどもの居場所には、何かをすることを通じて居場所と感じるものと、そこに居ることそ
のものが居場所となるものが存在する。
前者については、例えば就労支援や自立支援などの現場において、何らかの行為が求めら
れ、その期待された行為の結果として、その場を自分の居場所であると感じやすくなる。た
だし、何らかの理由で期待された行為が実施できない場合には、その場に居ることについて
後ろめたさを感じるなど、居場所になりにくくなる側面がある。
一方で、特定の行為なくして、何もせず居られ、ありのままの自分を受け入れてくれるな
ど、その場に居ることが優先される場がある。特定行為の必要性がないために、広くこども
の居場所になりやすい側面がある。
多くのこどもにとって学校が居場所になっていること
5