よむ、つかう、まなぶ。
参考資料2 ゾコーバ錠 添付文書[1.9MB] (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37454.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第14回 1/23)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ゾコーバ錠(6)
れ、6例で本薬投与前に認められたアミノ酸残基とアミノ酸変異
表 17
2 主な選択・除外基準
の混在(A94A/V、L272L/P、T45T/S、M130M/V、K100K/
選択 1
.
1
2歳以上 1
8歳未満かつ体重 4
0
kg以上又は 1
8歳以上 7
0歳未満
基準 2.
SARSCoV2陽性(無作為化前 120時間以内に採取された検体を用
いた PCR検査等により確認)
3.
SARSCoV2による感染症の症状(14症状 a)のうち 1つ以上)発
現が無作為化前 1
2
0時間以内
4.
無作為化時点において、SARSCoV2による感染症の症状(12症
状)b)のうち、中等度(スコア 2)c)以上の症状が 1つ以上認め
られる。ただし、SARSCoV2による感染症の発症前から存在し
た症状である場合は、SARSCoV2による感染症により悪化した
と被験者が判断した症状に限る
5
.
治験薬投与開始〜投与終了後少なくとも 1
0日間避妊が可能な者
6
.
(女性のみ)妊婦ではなく、妊娠している可能性もない者
St
o
pと M1
3
0
M/
I
、D26
3
D/
E:各 1例)が認められた。
1
8
.
3
.
2非臨床試験
SARSCoV2臨床分離株を用いた i
nvi
t
r
o 耐性発現試験におい
て、4代継代した結果、SARSCoV23CLプロテアーゼ領域に単
一のアミノ酸変異(D48G、M49L、P52S及び S144A)及び複数
のアミノ酸変異(M4
9
L/
S14
4
A)を有する株が認められた 13)
。
D48G、M49L、P52S又は S144Aを導入した組換え SARSCoV2
は、エンシトレルビルに対して 3.
7〜17倍の感受性低下を示し、
M49L/S144Aを導入した組換え SARSCoV2は、エンシトレル
ビルに対して 100倍の感受性低下を示した 14)
。国際共同第Ⅱ/Ⅲ
除外 1
.
SpO2が 9
3
%以下(室内気)
基準 2
.
酸素投与を要する
3
.
人工呼吸器を要する
4.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の肝疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
5.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の腎疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
相試験(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて認められたアミノ
酸変異である A234S、L87F、H246Y、又は T198Iを導入した組
換え SARSCo
V2は、エンシトレルビルに対して感受性変化を示
さなかった 15)
。
1
9
.有効成分に関する理化学的知見
a)①倦怠感又は疲労感、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢、⑬味覚異常、⑭嗅
覚異常
b)①倦怠感(疲労感)、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)
、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢
c)症状のスコアを被験者本人が 4段階(0:なし、1:軽度、2:中等度、
3
:重度)で評価
一般的名称:エンシトレルビル
フマル酸
(Ens
i
t
r
e
l
vi
rFuma
r
i
cAc
i
d)
(J
AN)
化学名:(
6
E)
6
[
(
6
Chl
o
r
o
2
me
t
hyl
2
Hi
nda
z
o
l
5
yl
)
i
mi
no]
3
[
(
1me
t
hyl
1
H1
,
2
,
4
t
r
i
a
z
o
l
3
yl
)
me
t
hyl
]
1
[
(
2
,
4
,
5
t
r
i
f
l
uo
r
o
phe
nyl
)
me
t
hyl
]
1
,
3
,
5
t
r
i
a
z
i
na
ne
2
,
4
di
o
ne
mo
no
f
uma
r
i
ca
c
i
d
分子式:C22H17Cl
F3N9O2・C4H4O4
副作用発現頻度は、24.
5%(148/604例)であり、主な副作用は、
分子量:6
4
7
.
9
5
高比重リポ蛋白減少 1
8
.
4
%(1
1
1
/
6
0
4例)であった 9)。
性状:白色の粉末である。
化学構造式:
1
8
.薬効薬理
18.1作用機序
エンシトレルビルは SARSCoV23CLプロテアーゼを阻害し、
ポリタンパク質の切断を阻止することで、ウイルスの複製を抑制
する 10)
。
18.2薬理作用
18.2.1Inv
itro ウイルス増殖抑制効果
融点:2
4
5
.
2
℃
エンシトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARSCoV2臨床分離株〔従来株(A系統)、al
pha株(B.
1.
1.
7系統)、
2
1
.承認条件
bet
a株 ( B.
1.
351系 統 )、 gamma株 ( P.
1系 統 )、 del
t
a株
2
1
.
1医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
(B.
1.
617.
2系統)、t
het
a株(P.
3系統)、l
ambda株(C.
37系統)、
2
1
.
2本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじ
mu株(B.
1.
621系統)及び omi
cron株(B.
1.
1.
529/BA.
1、
め患者又は代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもっ
BA.
1.
1、BA.
2、BA.
2.
75、BA.
4、BA.
5及び XE系統)〕に対して
て説明され、文書による同意を得てから初めて投与されるよう、
抗ウイルス活性を示し、50%有効濃度(EC50値)は、Ver
oE6/
医師に対して要請すること。
TMPRSS2細 胞 で 0.
22〜 0.
52μ mol
/L、 HEK293T/ACE2-
2
1
.
3国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)の第Ⅲ相パートから適
TMPRSS2細胞で 0.
026〜0.
064μmol
/Lであった。初代ヒト鼻腔
切に有効性が確認された試験成績を取りまとめ速やかに提出する
由来細胞のヒト気道上皮 3次元器官培養モデルを用いた細胞培養
こと。
系において、SARSCoV2臨床分離株〔del
t
a株(B.
1.
617.
2系
統)〕に対する EC90は 0
.
1
1
7
μmo
l
/
Lであった 11)
。
**2
2
.包装
7錠[7錠(PTP)×1
]
18.2.2Inv
ivo 抗ウイルス作用
2
8錠[1
4錠(PTP)×2
]
SARSCoV2臨床分離株を接種した感染マウスにおいて、エンシ
トレルビルは、ウイルス接種直後からの投与及びウイルス接種
2
3
.主要文献
24時間後からの投与のいずれの場合でも、肺組織内ウイルス力
〔文献請求番号〕
価を用量依存的に減少させた。また、SARSCoV2マウス馴化株
1
)社内資料:エンシトレルビルのラット及びサルの反復投与毒性
を接種したマウス致死モデルにおいて、溶媒群と比較してエンシ
試験(2
02
2/
1
1
/
2
2承認、申請資料概要 2
.
6
.
6
.
3
)
〔2
0
2
2
0
02
2
4〕
トレルビル群で生存率の改善、生存期間の延長及び体重減少の抑
2
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(薬物
制が認められた 12)
。
動態・安全性)(2022/11/22承認、申請資料概要 2.
5.
3.
1.
1)
18
.3耐性
〔2
0
22
0
0
2
2
5
〕
18
.3.1臨床試験
3
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(食事
国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて、
の影響)
(2
0
2
2
/
1
1
/
2
2承認、申請資料概要 2
.
5
.
2
.
3
)
〔2
02
20
02
26
〕
ベースライン前後の塩基配列解析が可能であった本薬群の被験者
14C]
4
)社内資料:[
エンシトレルビルの i
nvi
t
r
o 血清中タンパク結
34例のうち、10例で本薬投与後に SARSCoV23CLプロテアー
合 試 験 ( 2022/11/22承 認 、 申 請 資 料 概 要 2.
6.
4.
4.
1.
1)
ゼ領域にアミノ酸変異が認められた。そのうち、4例で 1種のア
〔20
2
2
0
0
2
27
〕
ミノ酸変異(A234S、L87F、H246Y、T198I
:各 1例)が認めら
5
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(単回
(6
)
れ、6例で本薬投与前に認められたアミノ酸残基とアミノ酸変異
表 17
2 主な選択・除外基準
の混在(A94A/V、L272L/P、T45T/S、M130M/V、K100K/
選択 1
.
1
2歳以上 1
8歳未満かつ体重 4
0
kg以上又は 1
8歳以上 7
0歳未満
基準 2.
SARSCoV2陽性(無作為化前 120時間以内に採取された検体を用
いた PCR検査等により確認)
3.
SARSCoV2による感染症の症状(14症状 a)のうち 1つ以上)発
現が無作為化前 1
2
0時間以内
4.
無作為化時点において、SARSCoV2による感染症の症状(12症
状)b)のうち、中等度(スコア 2)c)以上の症状が 1つ以上認め
られる。ただし、SARSCoV2による感染症の発症前から存在し
た症状である場合は、SARSCoV2による感染症により悪化した
と被験者が判断した症状に限る
5
.
治験薬投与開始〜投与終了後少なくとも 1
0日間避妊が可能な者
6
.
(女性のみ)妊婦ではなく、妊娠している可能性もない者
St
o
pと M1
3
0
M/
I
、D26
3
D/
E:各 1例)が認められた。
1
8
.
3
.
2非臨床試験
SARSCoV2臨床分離株を用いた i
nvi
t
r
o 耐性発現試験におい
て、4代継代した結果、SARSCoV23CLプロテアーゼ領域に単
一のアミノ酸変異(D48G、M49L、P52S及び S144A)及び複数
のアミノ酸変異(M4
9
L/
S14
4
A)を有する株が認められた 13)
。
D48G、M49L、P52S又は S144Aを導入した組換え SARSCoV2
は、エンシトレルビルに対して 3.
7〜17倍の感受性低下を示し、
M49L/S144Aを導入した組換え SARSCoV2は、エンシトレル
ビルに対して 100倍の感受性低下を示した 14)
。国際共同第Ⅱ/Ⅲ
除外 1
.
SpO2が 9
3
%以下(室内気)
基準 2
.
酸素投与を要する
3
.
人工呼吸器を要する
4.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の肝疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
5.
中等度以上(CTCAE第 5.
0版 Gr
ade2以上)の腎疾患の現病歴又
は慢性病歴を有する
相試験(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて認められたアミノ
酸変異である A234S、L87F、H246Y、又は T198Iを導入した組
換え SARSCo
V2は、エンシトレルビルに対して感受性変化を示
さなかった 15)
。
1
9
.有効成分に関する理化学的知見
a)①倦怠感又は疲労感、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢、⑬味覚異常、⑭嗅
覚異常
b)①倦怠感(疲労感)、②筋肉痛又は体の痛み、③頭痛、④悪寒又は発
汗、⑤熱っぽさ又は発熱、⑥鼻水又は鼻づまり、⑦喉の痛み、⑧咳、
⑨息切れ(呼吸困難)
、⑩吐き気、⑪嘔吐、⑫下痢
c)症状のスコアを被験者本人が 4段階(0:なし、1:軽度、2:中等度、
3
:重度)で評価
一般的名称:エンシトレルビル
フマル酸
(Ens
i
t
r
e
l
vi
rFuma
r
i
cAc
i
d)
(J
AN)
化学名:(
6
E)
6
[
(
6
Chl
o
r
o
2
me
t
hyl
2
Hi
nda
z
o
l
5
yl
)
i
mi
no]
3
[
(
1me
t
hyl
1
H1
,
2
,
4
t
r
i
a
z
o
l
3
yl
)
me
t
hyl
]
1
[
(
2
,
4
,
5
t
r
i
f
l
uo
r
o
phe
nyl
)
me
t
hyl
]
1
,
3
,
5
t
r
i
a
z
i
na
ne
2
,
4
di
o
ne
mo
no
f
uma
r
i
ca
c
i
d
分子式:C22H17Cl
F3N9O2・C4H4O4
副作用発現頻度は、24.
5%(148/604例)であり、主な副作用は、
分子量:6
4
7
.
9
5
高比重リポ蛋白減少 1
8
.
4
%(1
1
1
/
6
0
4例)であった 9)。
性状:白色の粉末である。
化学構造式:
1
8
.薬効薬理
18.1作用機序
エンシトレルビルは SARSCoV23CLプロテアーゼを阻害し、
ポリタンパク質の切断を阻止することで、ウイルスの複製を抑制
する 10)
。
18.2薬理作用
18.2.1Inv
itro ウイルス増殖抑制効果
融点:2
4
5
.
2
℃
エンシトレルビルは細胞培養系を用いた試験において、SARSCoV2臨床分離株〔従来株(A系統)、al
pha株(B.
1.
1.
7系統)、
2
1
.承認条件
bet
a株 ( B.
1.
351系 統 )、 gamma株 ( P.
1系 統 )、 del
t
a株
2
1
.
1医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
(B.
1.
617.
2系統)、t
het
a株(P.
3系統)、l
ambda株(C.
37系統)、
2
1
.
2本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじ
mu株(B.
1.
621系統)及び omi
cron株(B.
1.
1.
529/BA.
1、
め患者又は代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもっ
BA.
1.
1、BA.
2、BA.
2.
75、BA.
4、BA.
5及び XE系統)〕に対して
て説明され、文書による同意を得てから初めて投与されるよう、
抗ウイルス活性を示し、50%有効濃度(EC50値)は、Ver
oE6/
医師に対して要請すること。
TMPRSS2細 胞 で 0.
22〜 0.
52μ mol
/L、 HEK293T/ACE2-
2
1
.
3国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)の第Ⅲ相パートから適
TMPRSS2細胞で 0.
026〜0.
064μmol
/Lであった。初代ヒト鼻腔
切に有効性が確認された試験成績を取りまとめ速やかに提出する
由来細胞のヒト気道上皮 3次元器官培養モデルを用いた細胞培養
こと。
系において、SARSCoV2臨床分離株〔del
t
a株(B.
1.
617.
2系
統)〕に対する EC90は 0
.
1
1
7
μmo
l
/
Lであった 11)
。
**2
2
.包装
7錠[7錠(PTP)×1
]
18.2.2Inv
ivo 抗ウイルス作用
2
8錠[1
4錠(PTP)×2
]
SARSCoV2臨床分離株を接種した感染マウスにおいて、エンシ
トレルビルは、ウイルス接種直後からの投与及びウイルス接種
2
3
.主要文献
24時間後からの投与のいずれの場合でも、肺組織内ウイルス力
〔文献請求番号〕
価を用量依存的に減少させた。また、SARSCoV2マウス馴化株
1
)社内資料:エンシトレルビルのラット及びサルの反復投与毒性
を接種したマウス致死モデルにおいて、溶媒群と比較してエンシ
試験(2
02
2/
1
1
/
2
2承認、申請資料概要 2
.
6
.
6
.
3
)
〔2
0
2
2
0
02
2
4〕
トレルビル群で生存率の改善、生存期間の延長及び体重減少の抑
2
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(薬物
制が認められた 12)
。
動態・安全性)(2022/11/22承認、申請資料概要 2.
5.
3.
1.
1)
18
.3耐性
〔2
0
22
0
0
2
2
5
〕
18
.3.1臨床試験
3
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(食事
国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221試験)第Ⅱa相パートにおいて、
の影響)
(2
0
2
2
/
1
1
/
2
2承認、申請資料概要 2
.
5
.
2
.
3
)
〔2
02
20
02
26
〕
ベースライン前後の塩基配列解析が可能であった本薬群の被験者
14C]
4
)社内資料:[
エンシトレルビルの i
nvi
t
r
o 血清中タンパク結
34例のうち、10例で本薬投与後に SARSCoV23CLプロテアー
合 試 験 ( 2022/11/22承 認 、 申 請 資 料 概 要 2.
6.
4.
4.
1.
1)
ゼ領域にアミノ酸変異が認められた。そのうち、4例で 1種のア
〔20
2
2
0
0
2
27
〕
ミノ酸変異(A234S、L87F、H246Y、T198I
:各 1例)が認めら
5
)社内資料:エンシトレルビルの健康成人対象第Ⅰ相試験(単回
(6
)