4) 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診療の現状に関するアンケート調査
• HBOC診療の一部が2020年4月より保険収載され全国の医療施設でHBOC診療が保険診療で行われるようになったが施設間や地
域で医療体制に大きな差があることが予想される。
• 全国のがん診療連携拠点病院に遺伝性腫瘍診療に関する現状把握及び課題を抽出するためのアンケートを実施した。
• BRACAnalysis検査後の遺伝カウンセリングやリスク低減手術といったHBOC診療を自施設で全て完結することができないがん
診療連携拠点病院が一定程度存在することが明らかとなった。
BRACAnalysisの出検

【対象】全国のがん診療連携拠点病院 408 施設
【調査期間】2022年9月～11月
【アンケート回答率】408施設中191施設（回答率46.8％）

11

6％

8％
9％

第37回日本がん看護学会学術集会(会長:清水多嘉子)、第31回日本乳癌学会学術総会 (会長:
大野真司) 合同企画アンケート調査として実施。鈴木ら JBCS2023 SY7で発表

がん診療連携拠点病院のうちで日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療精度機構
(JOHBOC)の基幹・連携病院となっているのは全ての地域で5割以下
120

JOHBOC基幹、連携施設
がん診療連携拠点病院

100

83％
BRCA病的バリアント保持症例の
血縁者への確認検査の実施

80

7％
23％

60
40
20

16％

0

北海道

東北

関東

中部

近畿

中国

四国

九州

遺伝カウンセリングの実施

23％

60％

MRIを用いた乳房の
サーベイランスの実施

6％

55％

35％

52％

7％

リスク低減手術の実施：47％で実施していない

6