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プレスリリース ヒトiPS細胞から作製した心筋球移植による心臓再生に成功 (5 ページ)

公開元URL https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/topics/2024/04/26186522.php
出典情報 ヒトiPS細胞から作製した心筋球移植による心臓再生に成功-移植後の不整脈を抑えた細胞移植治療が可能に(4/26)《信州大学ほか》
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3. 今後の展開と本研究の持つ意味
本研究で用いられた心筋球作製プロトコールは、ヒトへの臨床応用を前提としたものであり
ます。本研究成果によって、ヒト iPS 細胞由来再生心筋細胞を心臓に直接移植することによ

り心不全を改善する治療法がより臨床的に現実的なものになったと考えられます。本研究成
果に基づき、同じ心筋球を用いたヒトへの治験(LAPiS 試験)は既に開始され、現在進行中

です。本研究では、心筋球の搬送についても検証を行っており、信州大学等の遠方の施設に

おいても、心筋球の移植治療が可能となることを示すものであり、今後の臨床応用が期待さ
れています。
4. 特記事項
本研究は、主に下記機関より資金的支援を受け実施されました。
JSPS 科研費 JP21H02910, JP19K22626, JP20H03768)

神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC) 戦略的研究シーズ育成事業(研究代表者:遠山
周吾)

Heartseed株式会社
5. 論文
英文タイトル:Regeneration of non-human primate hearts with human induced pluripotent

stem cell-derived cardiac spheroids

タイトル和訳:ヒト iPS 細胞由来心筋スフェロイドを用いた霊長類における心筋再生

著者名:Hideki Kobayashi, Shugo Tohyama, Hajime Ichimura, Noburo Ohashi, Shuji Chino,
Yusuke Soma, Hidenori Tani, Yuki Tanaka, Xiao Yang, Naoko Shiba, Shin Kadota, Kotaro
Haga, Taijun Moriwaki, Yuika Morita-Umei, Tomohiko C Umei, Otoya Sekine, Yoshikazu
Kishino, Hideaki Kanazawa, Hiroyuki Kawagishi, Mitsuhiko Yamada, Kazumasa Narita,
Takafumi Naito, Tatsuichiro Seto, Koichiro Kuwahara, Yuji Shiba, Keiichi Fukuda

掲載誌:Circulation, 2024 (e-pub online)

DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.123.064876
<参考文献>
Tohyama S, et al. Glutamine Oxidation is Indispensable for Survival of Human Pluripotent Stem
Cells. Cell Metabolism. 2016;23:663‒674.

Tanosaki S, et al. Fatty Acid Synthesis is Indispensable for Survival of Human Pluripotent Stem
Cells. iScience. 2020;23:101535.

Shiba Y, et al. Allogeneic Transplantation of iPS Cell-Derived Cardiomyocytes Regenerates
Primate Hearts. Nature. 2016; 538: 388–391.