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高度遠隔医療ネットワークの実用化研究プロジェクト 8K腹腔鏡手術システムによる映像を伝送し遠隔で手術指導を行う臨床試験を世界に先駆けて開始 (7 ページ)

公開元URL https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2024/0507_1/index.html
出典情報 8K腹腔鏡手術システムによる映像を伝送し遠隔で手術指導を行う臨床試験を世界に先駆けて開始(5/7)《国立がん研究センター、NHK財団》
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開発しました(図 6 右)。第 2 世代の 8K 解像度カメラはカメラヘッドの質量で 210g となり、市販の
スコープホルダーが利用可能となりました。

2015年

2017年
(第1世代)

2020年
(第2世代)

210g

図 6 本プロジェクトで開発した内視鏡カメラの変遷
<腹腔鏡用 8K 解像度カメラの仕様>
第 1 世代および第 2 世代の腹腔鏡用 8K カメラの仕様は表1の通りです。いずれも解像度は腹
腔鏡を接続した状態で 3600TV 本であり、8K の性能を確保できています。同時に第 2 世代カメラ
は第 1 世代に比べて、容積で 1/7 以下、質量で 1/3 以下と、大幅な小型・軽量化を実現していま
す。
第 2 世代のカメラでは、縦と横の画素数が等しく、すなわち撮像エリアが正方形という特徴を持
っています。これは腹腔鏡の像が、顕微鏡と同様に円形であることから横長である必要がないた
めです。これを実現するため、専用の撮像部を開発しました(第1世代のカメラは通常の放送用カ
メラと同じく有効画素数比は 16:9)。
このカメラシステムでは、この特徴を利用して 8K 映像を画面の左側に、8K 映像の一部を 2 倍
あるいは 4 倍に拡大した映像を画面の右側に表示するモードを備えています。拡大映像の位置と
倍率はジョイスティックなどのユーザインタフェース(以下 UI)を用いて移動することが可能です。
従ってスコープホルダに内視鏡を固定したままでも、UI を操作することで患部の拡大表示や表示
位置の変更が可能です。また手術中の執刀医がメスや鉗子から手を放すことなくカメラを操作で
きるよう、足操作型のジョイスティックも開発しました。

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