2024 年 5 月

提言の作成にあっては、2024 年 2 月 1 日に開催された第 2 回看護学教育モデル・コア・カリキュラムの
改訂に関する連絡調整委員会において提案された「資料 4 事業 2 の成果【能力・資質案】
」をもとに修
正案の提案を行っている。なお、改訂版看護学教育モデル・コア・カリキュラムについては、
「はじめ
に」
、
「第 1 章 看護師として求められる基本的な資質・能力」、
「第 2 章 学習目標」、
「第 3 章 学習評
価・方略」の 4 章構成となる見込みであり、
「事業 2 の成果【能力・資質案】」に記載された内容は、第
1 章、第 2 章の内容に反映される予定である。第 1 章、第 2 章に記載される項目は、学習内容を決定す
る重要な項目であり、今回のプラネタリーヘルスの視点が盛り込まれることが求められます。

1. ポスト SDGs を見据えて看護学教育において求められる「能力」と「資質」
2024 年 2 月 1 日に開催された「第 2 回看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡
調整委員会」で提示された資料 4「事業 2 の成果【能力・資質案】」について、以下の表 1 における
赤字による修正を提案する。

■表１：看護学教育において求められる「能力」と「資質」
第 1 階層

第 2 階層

第 3 階層

【資質・能力案】の記載

修正案
医療・看護における倫理に関

看護職とし
PR：プロ
フェッシ

範・原則や指針（倫理の原則、倫理

の原則、倫理指針、看護者の

指針、看護者の倫理綱領、ヘルシン

倫理綱領、ヘルシンキ宣言、

る倫理の基

キ宣言、ベルモントレポート、ニュ

ベルモントレポート、ニュル

本的理解

ルンベルク綱領、リスボン宣言、世

ンベルク綱領、リスボン宣

界人権宣言など）について説明でき

言、世界人権宣言、
「看護

る。

師、気候変動と健康」など）

行動

について説明できる。

ョナリズ
医療におけ
る倫理的問
題の理解

生存権などの健康に関する基本的人
権と社会保障（社会保険、社会福
祉、公的扶助）の意義と概要を理解
している。

看護職とし

社会に対す

ての専門性

る専門職集

ダイバーシティ（多様性）による不

に関する説

団としての

平等をなくすために行動できる。

明責任

行動

SO：地域
社会にお

地域社会と

ける健康

健康

支援

する規範・原則や指針（倫理

医療におけ

ての倫理的

ム

医療・看護における倫理に関する規

自然環境、社会環境、地球環境問題
環境と健康

と人間の健康の関係について説明で
きる。

生存権、環境権などの健康に
関する基本的人権と社会保障
（社会保険、社会福祉、公的
扶助）の意義と概要を理解し
ている。
ダイバーシティ（多様性）や
世代間による不平等をなくす
ために行動できる。
地球環境、社会環境と人間の
健康の相互関係すなわちプラ
ネタリーヘルスの観点につい
て説明できる。

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