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07 参考資料1 おたふくかぜワクチンに関するファクトシート(平成22年7月7日版、国立感染症研究所) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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(3)おたふくかぜワクチンの副反応
① 諸外国のワクチンの副反応
おたふくかぜワクチンの軽度な副反応として、接種後 24 時間以内の接種
部位の痚みがある。これらのほとんどは一過性で何も処置をしなくても消
失する。また、接種後 10~14 日後に微熱あるいは軽度の耳下腺腫脹を呈す
る場合があるが(1~2%)、特に治療を必要とすることはない 2,3)。この他に、
頻度は高くないが、発疹、痒みあるいは紫斑が現れることもある(1%以下)。
感音性難聴、睾丸炎、急性筋炎が起こることもあるが、きわめてまれであ
る 3,38)。
一方、入院加療が必要なおたふくかぜワクチンの副反応として、無菌性
髄膜炎が起こり得る(表 1)。ワクチン接種後 2〜3 週間目に髄液中の細胞数
の増多が認められ、それに伴い発熱、頭痚、嘔吐などの髄膜刺激症状が出
現する。無菌性髄膜炎の重症度は自然感染例とワクチン接種例で変わらな
い。無菌性髄膜炎の治療方法は自然感染時と同様である。一般に予後はど
ちらも良好である。
ワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生頻度は、調査方法、地域によって
も差があるが、概ね接種されたワクチン株によって決まっている(図 5)25)。
Jeryl-Lynn 株は 10 万人あたり 0~1 件程度(接種者 370 万人)、RIT 4385 株は
10 万人あたり 0 件(接種者 150 万人)、Leningrad-3 株では 10 万人あたり 0.06
件(接種者 5000 万人)となっている。一方、Leningrad-3 株から派生したにも
かかわらず L-Zagreb 株は 10 万人あたり 5~100 件(接種者 370 万人)に達する。
いずれのワクチンも自然感染時の発生頻度が 1~10%であるのに比べてワク
チン接種時の頻度は 0.001 以下~0.3%と低い(図 5)38)。
表6.おたふくかぜワクチン株による無菌性髄膜炎発生頻度
統一株
武田自社株
北里自社株
MMR ワクチン
Urabe-AM9
Torii
Hoshino-L32
ウイルス株
AIK-C
Schwarz
AIK-C
To336
To336
Takahashi
104,652
87,236
208,970
対象数

微研会自社株
Urabe-AM9
CAM-70
Matsuura
74,745

無菌性髄膜炎発生数

165

72

111

4

発生頻度

0.16 %

0.08 %

0.05 %

0.005 %

(MMR ワクチン接種後の無菌性髄膜炎研究班集計より)

武田 Torii

国産単味ワクチン
化血研 Miyahara

北里 Hoshino-L32

対象数

7,850

6,758

6,847

1,051

無菌性髄膜炎発生数

5

2

3

13

発生頻度

0.06 %

0.03 %

0.04 %

1.24 %

ウイルス株

(厚生労働科学研究 医薬品安全総合事業

永井らの報告 2004 より)

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26

11

28)

野生株