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07 参考資料1 おたふくかぜワクチンに関するファクトシート(平成22年7月7日版、国立感染症研究所) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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ワクチンの接種費用を
表 3. 世界のおたふくかぜワクチン定期接種回数
1 としたときに、罹患し
地域
国数
1 回接種
2 回接種
使用国
た際に生じる損失を数
アフリカ
46
0
2
2 (4%)
字で表す benefit-cost (費 南北アメリカ
35
4
31
35(100%)
用対効果)比は、オース 東地中海
21
1
12
13 (57%)
ヨーロッパ
53
1
52
53(100%)
トリアでは 3.6、イスラ
11
2
0
2 (20%)
エルでは 5.9、アメリカ 東南アジア
西太平洋
27
3
10
13 (19%)
では 6.7 と報告され、ワ
全体
193
11
107
118 (61%)
クチンの使用が経費節 (WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System 2009 よ
減に有効であることが り)
図4. おたふくかぜワクチン定期接種国
示されている 14,15) 。国
内における大日らによ
る試算において、後遺症、
死亡例の情報を検討に
加えた上で、予防接種費
用を 6,000 円とすると、
定期接種化することに
よる費用対効果は 5.2 で
あり、諸外国と同様に高
い 16)。
(WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System 2009 より)
(3)諸外国等の状況
おたふくかぜは前世紀では世界中で見られる病気であった。米国では 1967
年からワクチンの使用が始まり、1977 年からは 1 歳以上の幼児の定期接種に
組み入れられ、国内のおたふくかぜの発生件数は順調に減った。1986 年から
1987 年に起きた流行を契機として、ワクチンの2回接種が実施されるように
なり、今世紀に入ってからの患者数は年間 300 例以下で、しかもヒトからヒ
トへの伝播はせいぜい 2~3 回で終息する程度の散発的なものに抑えこむ迄に
成功した 17)。1982 年から 14 年間 MMR ワクチンを使用したフィンランドでは
1996 年に国内発生件数 0 を達成した 14)。
2009 年時点、世界 118 ヵ国で麻疹・風疹・おたふくかぜ混合(MMR)生ワク
チンなどの定期接種が行なわれる様になり、ほとんどの国で 2 回接種が行わ
れている(表 3)。それにともない世界的におたふくかぜの発生件数は激減して
おり、おたふくかぜの流行を繰り返しているのはエジプト、リビア以外のア
フリカ諸国と日本を含む東アジア地域の一部の国だけに限られてきつつある
(図 4)18)。

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