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【資料3-1~2】デキサメタゾンシペシル酸エステル(カプセル外用)[3.7MB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41758.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第28回 7/26)《厚生労働省》
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・本剤は鼻腔粘膜への噴のみに使用する粉末剤 (外用剤)
であるので、カプセルを内服させないこと。[7.参照]

・愚者には専用噴吉の使用説明書の内容に沿って、使用
方法を指導すること。

・専用噴毅器 (ツインライザーツ) を用い、使用説明書に
従って息を止めた状態で鼻腔内に4回噴させること。

・鼻汁の多い場合は、十分算をかんだ後、噴きさせること。

15. その他の注意
15.1 項床使用に基づく情報
レセルピン系製剤、 g-メナチルドパ製剤等の降圧剤には、副
作用として鼻閉がみられることがある。このような降圧剤
服用中のアレルギー性鼻炎の患者に、本剤を投与すると、
鼻閉症状に対する本剤の効果が障散されるおそれがあるの
で、了臨床的観察を十分に行いながら投与すること。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人に本剤400zgを単回又は1日1回14日間反復鼻腔内噴した
場合、血標中の未変化体及び主要活性代謝物である脱シクロへキサ
ンカルボン酸体濃度は、ともに定量下限 (16pg/mL) 未満であった。
健康成人に本剤800g*) を1日1回14日間反復鼻腔内噴霧した場合、
6例中3例で血猿中に未変化体及び脱シクロヘキサンカルボン酸体
が検出され、最高血毅中濃度 (Caax) は平均でそれぞれ35.9pg/mL
及び28.0pg/mLであったりう②。

16.3 分布

16.3.1 組織内移行 (参考)
ラットに殺標識したデキサメタゾンシペシル酸エステルを0.1mg/kg
鼻腔内投与した場合、投与後30分では、投与部位を含む頭部に投与
放射能の27.3%が存在したが、血液を含むその他の組織/器官では
0.1%以下であった。 大腸及び大脳を除くすべての組織の放射能濃度
が投与後2時間にC』。。を示し、 最も多く存在した肝臓で0.7%であった?。

16.4 代謝
ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝S9画分を用いた太 なo代謝試験に
おいて、デキサメタゾンシペシル酸エステルはカルボキシルエステ
ラーゼ (CES) により主要活性代謝物である脱シクロへヘキサンカル
ボン酸体に加水分解され、更にCYP3A4、CYP1A2及びCESにより
代謝されることが確認された?。

16.5 排浴
健康成人に本剤800zgを1日1回14日間反復鼻腔内噴邑した場合、尿
中には未変化体 (6例中1例) 及び主要活性代許物である脱シクロへ
キサンカルボン了本体 (6例中5例) が検出されており、最終投与後72
時間までの尿中果積排洪率はそれぞれ0.023%及び0.020%であった2?。
注) 本剤の承認された1日用量は400zgである。

17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第帳相試験
通年性アレルギー性鼻炎患者406例を対象として、 本剤400zg/日
(分1)、フルチカゾンプロピオォオン酸エステル (FP) 200zg/日 (分2)
又はプラセボ (分1) を2週間投与するランダム化二重盲検比較試験
を実施した。 主要評価項目である3鼻症状 (くしゃみ発作、見汁及
び鼻購) 合計スコアの変化量 (最終投与時投与前) を下表に記載
した。その結果、本剤のFPに対する非劣性が検証された (非劣性
限界値A=0.6)。また、本剤はプラセボ群に比し有意に優れている
ことが確認された (対応のないt検定、P<0.001) ?。副作用発現頻
度は、本剤群で8.0% (13/162例) であった。主な副作用は、ALT
上昇1.2% (2/162例) であった。

第皿相試験における3鼻症状合計スコア

投与前 | 交化量 衝則差
投す冬 |全数 生作差) | (様準信差) | (95%信頼区間)
本剤400g/日 162 6.45 -2.03
(分1) 141) (195) |本剤 vs FP
FP200ge/日 開 640 _210 007 (-0.32一0.46)
(分2) (1.51) (177) 本剤 vs 本剤プラセボ
本剤プラセボ 83 641 -093 |-111 (-1.58一-064)
(分1) (1.67) (1.39)

17.3 その他

17.3.1 下垂体・副腎機能への影響
健康成人に1日1回400g及び1日1回800ggゆ を14日間、鼻腔内に反復
噴霧した場合、下垂体・副腎度質系機能の抑制は認められなかったりう?。
注) 本剤の承認された1日用量は400ggである。

18. 薬効薬理
18.1 作用機序

主として鼻粘膜局所における、粘膜型肥満細胞・好酸球・リンパ球浸
潤の抑制、サイトカインの産生抑制、血管穫過性及び腺分泌の抑制、
アラキドン酸代謝阻害によるロイコトリエン・プロスタグランジン産
生の抑制等の抗炎症作用・抗アレルギー作用が寄与すると考えられる。
18.2 抗アレルギー作用

感作モルモットのアレルギー性鼻炎モデルにおいて、点上鼻投与によ
り 鼻炎誘発後30分間のくしゃみ甘現回数を軽減し、誘発後3一7時間
の鼻閉 (見腔抵抗値) を軽減した。その効果は、フルチカゾンプロ
ピオン酸エステルと同程度であった9。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般名 : デキサメタゾンシペシル酸エステル (Dexamethasone
cipecilate) (AN)

化学名 : 9-Fluoro-11/,17,21-trihydroxy-16g-methylpregna-
1.4-diene-3,20-dione 21-cyclohexanecarboxylate
17-cyclopropanecarboxylate

分子式 : CssH4sFO?

分子量 : 570.69

化学構造式 :

性状 : 白色の結晶性の粉末である。 W,Wージメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフランにやや浴けやすく、アセモトニトリル、メタノール
又はエタノール (99.5) に溶けにくく、水にほとんど溶けない。

評点 : 約269C (分解)

20. 取扱い上の注意
光によりカプセルが退色することがあるが、内容物に影響はない。

22. 包装
70カプセル [7カプセル (PTP) x10]

23. 主要文献
1) 奥田 稔:耳鼻了臨床. 2010:103 (1) :85-98
2) 奥田 稔:耳鼻了臨床. 2010:103 (3) :277-86
3) 社内資料 : デキサメタゾンシペシル酸エステルの楽物動態試験
(1) ラットにおける吸収、分布及び代謝
4) 社内資料 : デキサメタゾンシペシル酸エステルの薬物動態試験
(2) カ なo及びカ のyoの代謝
5) 奥田 稔ほか: 耳鼻臨床. 2010:補127:1-16
6) Inoue N, er 〆. : Pharmacol Sci. 2010:112 (1) :73-82

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日本新薬株式会社 製品情報拓当

〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
フリーダイヤル 0120-321-372

TEL 075-321-9064

FAX 075-321-9061

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日本新楽株式会社
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14

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