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薬-4日本製薬団体連合会 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42060.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第226回 8/7)《厚生労働省》
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日薬連加盟団体の採算性に係る状況について
物価高騰以外に採算性を悪化させる製剤特有の要因
医薬品の種類

漢方・生薬

血液製剤

外用製剤

眼科用剤

輸液製剤

採算性を悪化させている製剤特有の理由
○ 天然物由来である原料生薬は8割を中国からの輸入に依存しており、中国経済の発展や中国国内での需要増などに
より、原料生薬価格が年々高騰している。
○ 原料生薬の品質確保のため、栽培方法・使用農薬など品質管理コストや生薬の保管設備費(温度・湿度管理がで
きる大規模倉庫)が増加している。また栽培地など広大な敷地の確保も必要となる。
○ 血漿分画製剤のコスト構造は、製造原価比率が約60%と高く、かつ製造原価の約50%を原料血漿費が占めており、
当該価格の上昇傾向が継続していること等から、採算性が悪化している。

○ 貼付剤は、製剤を構成する部材の種類および各々の使用量が多い。加えて、製造ラインが長大かつ複雑であり設備の
維持・運転に多大の経費が必要となる。容積が嵩み、重量も重いため、輸送コストへの影響も大きい。
○ 塗布剤は、ステロイド等包装単位(5g・10gチューブ、100g瓶、等)が多いため、原材料・包装材料費、包装費用
が高い。また、高薬理活性物質は専用ラインが必要であり、アルコール含有製剤には防爆設備が必要で製造コスト高
の要因となっている。
○ 点眼剤は原薬の使用量が少ないことから原薬購入時のスケールメリットが得られず、原薬値上げ等による影響が大きい。
○ 眼科手術用剤など点眼剤の製造ラインで製造できない製品では、外注加工費用高騰等による採算性の悪化が起こり
やすい。
○ 輸液製剤は重量物で嵩高いため、大量に輸送をすることができず1製剤あたりの輸送コストが特に高くなる。
【参考】10tトラックに満載できる製剤数量(500mL;28,800袋)

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