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資料2ー5:永井委員提出資料 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24877.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第7回 3/30)《厚生労働省》
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は、社会のなかで評価され、新たな
課題や仮説を生み出し、再び基礎研
究に還元されなければならない
(図)。こうした「医学知の循環」を
形成するためには、人材育成、オー
プンイノベーション体制、さらにIT
インフラ(医療情報を含めたビッグ
データ解析アルゴリズム)の開発が
必要である。これにより循環器病研
究は、社会の理解と参加を得つつ、
学術のフロンティアへ進むことが可
能となる。実際、これを推進する実
力は、現在の日本の循環器病学に備
わっている。
7. 循環器病研究による循環器病の予防・予後改善への効果
一連の研究を推進することにより、循環器病の健康医療上の課題に関して、以下の改善が
期待される。すなわち、1)循環器病の予防意識の向上(生活習慣改善、高血圧、糖尿病、高
脂血症などの管理)、2) 急性循環器病発作(脳卒中、急性冠動脈症候群、急性大動脈解離、
重篤な心不全、致死性不整脈など)の発生数減少、3)啓発活動とデバイス開発による循環
器病発作の兆候の早期発見と、合理的な早期対応(救急体制など)、4)合理的治療と、医薬
品・デバイス開発による循環器病発作症例の急性期予後の改善、5)慢性期における心不全・
致死性不整脈発症の減少、6)再発防止、7)突然死防止、などである。これらの効果が複合
的に作用すれば、少なくとも5年の健康寿命の延伸は可能である。加えて、循環器病研究振興
をもとに、わが国の医薬品・医療機器イノベーションが推進される。

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