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資料1 入院医療について (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43400.html
出典情報 新たな地域医療構想等に関する検討会(第8回 9/6)《厚生労働省》
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医療機関機能の設定の考え方(案)①
【高齢者救急に関する機能】



85歳以上の高齢者の入院における疾患は、若年者と比べ、頻度の高い疾患の種類は限定的で、手術の実施が伴
うものは少なく、多くの病院で対応されている。



高齢者はベッド上での安静により筋力が低下することが知られており、入院早期からの離床やリハビリテー
ション、早期の退院により、身体活動を増加させることが重要となる。



入院でのリハビリよりも通所でのリハビリが有用な可能性や、リハ職以外による早期の離床の介入の有用性が
示されている。



高齢者の入院の4%を示す大腿骨近位部骨折については、早期の手術が推奨されているが、手術までの期間が長
い医療圏がある。また、手術実施施設内で転棟した場合より、他院に転院した場合の在院日数が長い傾向。



高齢になるほど在院日数は長くなり、要因としては、疾病によるADL低下や認知症等の合併症のほか、単独世帯
の増加等の背景も考えられる。高齢者の単独世帯の割合は2040年に向けてさらに多くなる見込み。

高齢者救急の受け皿となる医療機関においては、救急搬送を受けるだけでなく、入院早期からのリハビリ等の離
床のための介入を行うことが必要である。また、必要に応じて専門病院等と協力・連携するとともに、高齢者が
抱える背景事情も踏まえて退院調整を行うなどにより早期退院につながり、他施設とも連携しながら通所や訪問
でのリハビリを継続できるような体制が必要ではないか。
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