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参考資料 第5回検討会における主な意見 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46445.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第6回 12/11)《厚生労働省》
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第5回の議論のまとめ(2)
◆産科診療所等の現状について



開業医といえども、いろいろな緊急事態に対応するので、近くの病院と連携システムをつくっている。



産科の開業医の悪いイメージというのは、医療レベルが病院より低いのではないか。金もうけ主義ではないかということ。実際にかかって
いる費用というのは、人件費。それから、助産師を雇用する費用。それから、医療の機械の費用なので、誤解をぜひ解いてほしい。



診療所の長所は、病院の先生たちに比べるとベテランが多いので、むしろファーストタッチは慣れている人間に任せていただくほうが安心。
ローリスクの妊婦が顧客である。ハイリスクは扱わないので、ローリスクの方を扱うということは本当に大切に思っており、妊産婦のニー
ズに応えていると思う。



改めて産婦人科や助産所において24時間365日体制で分娩を取り扱う大変さ、そしてそれを支える熱い思いを感じる。

◆妊産婦への支援における課題について


人口規模が小さいところでは病院出産の割合がとても大きい。規模の大きな病院一択で、そこにしかない。そういったところでは、助産師
の継続ケアがあってよかったと回答する割合が高く、人間関係はできているのではないか。一方で、助産院や自宅出産を知らない割合が
大変高く、知っていても近隣にないということで、全く選択肢がないということもわかった。また、大きな病院であるからなのか、コロナ禍
で立会い分娩がなかったという割合が、人口規模が小さいところは大変大きい。



帝王切開についての情報提供が不足している可能性がある。様々な理由で帝王切開を予定的に、あるいは緊急で行うことがあると思うが、
その点に関する情報が足りていないのではないか。



出産時の立会いがないケースについては、特に、会陰切開、血管確保のための点滴、陣痛促進剤などの医療介入の割合が大きい。



陣痛の誘発ありの場合には、ポジティブな感想の割合が小さくなり、ネガティブな感想の割合が高くなっている。



病院出産に限定して、硬膜外麻酔の有無によって出産直後の気持ちというのを集計したところ、硬膜外麻酔の場合には、産んだという実
感がなかった、赤ちゃんの容体が気になったというところが高くなっており、痛みのコントロール自体を否定しないが、硬膜外麻酔のとき
の説明の仕方、選択の仕方、出産ケアの在り方など、改善できる点があるのではないか。



継続ケア、陣痛時の寄り添い、そして立会い出産の重要性というのが指摘できる。産前から同じ担当者による伴走型の継続ケアが望まし
いということ、声をかけるなどの寄り添いが必要であるということ、家族が一緒に赤ちゃんを迎えられる分娩環境が求められるというこ
と、これらがポジティブな出産体験と関連しており、医療介入が減っているということも示されている。
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