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参考資料2-1 歯科衛生士の業務のあり方等に関する検討会(第1回)資料1 (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48064.html
出典情報 歯科医療提供体制等に関する検討会(第10回 12/25)《厚生労働省》
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歯科衛生士を取り巻く現状と課題
現状
【歯科衛生士を取り巻く状況】
⚫ 人口の高齢化やう蝕の減少や歯周病を持つ者の増加等の歯科疾患の疾病構造の変化により、歯科医療に対するニーズは変化しており、
それに伴い歯科衛生士に求められる業務も多様化している。
【就業歯科衛生士の状況】
⚫ 就業歯科衛生士数は、約就業者数は約14万人(令和4年)で増加傾向にあるものの、離職者が多く、就業者は免許取得者の約半数と
なっている。また、就業者の99%が女性となっている。
⚫ 歯科診療所1か所あたりの歯科衛生士数の平均は約1.8人であるが、就業歯科衛生士数は、都道府県間で地域差がある。
【歯科衛生士の養成状況】
⚫ 歯科衛生士養成施設数は令和5年度で183校であり、年々増加しているが、入学者は減少となっている。
⚫ 養成施設の修業年限は平成16年に3年以上となり、3年制の養成施設が約9割である。(3年制169校・4年制14校(R5年度))
【業務内容】
⚫ スケーリング・ルートプレーニングや歯周組織検査は9割以上の歯科衛生士が実施しているが、入院患者の口腔管理等を実施している者
は半数以下となっている。
⚫ 在宅や施設の療養患者や入院患者における口腔健康管理のニーズの高まり等により、小児の口腔育成や高齢者の口腔機能低下等への対応
等、歯科衛生士の歯科保健指導の内容が多様化している。
⚫ また、口腔外科領域の診療の補助行為については、少ないものの一定数実施している者がいる。
⚫ 一方で、現状における歯科衛生士による歯科診療の補助行為としての局所麻酔行為については、卒前教育が不十分であることが指摘され
ている。

課題

◼ 歯科衛生士による歯科保健指導等の口腔健康管理については、入院患者や在宅療養患者等のニーズが増加
している一方で、これらの業務を行う歯科衛生士は歯周治療関連の行為に比べて少ない。
◼ 歯科衛生士資格取得者数、業務従事者数は増加しているが、ニーズの増加や業務従事者の地域偏在等によ
り「歯科衛生士が足りない」という意見もあるが、需給の検討や必要数の分析は十分に行われていない。
◼ また、ライフイベント等による離職者数が多く、復職支援や人材確保対策は喫緊の課題である。
◼ 業務内容については、口腔管理だけではなく、歯科衛生士による局所麻酔行為など、卒前教育が十分に行
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われていないと考えられる行為に対する懸念の声があり、教育内容の検討が求められている。