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資料9 東京都健康長寿医療センター・認知症未来社会創造センター提出資料 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_50604.html
出典情報 「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会(第3回 2/10)《厚生労働省》
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地域に暮らす認知症高齢者で認知症疾患が診断されているのは約3割であり,
独居である場合にはさらに認知症疾患の診断率が低下する.
(認知症の状態にある高齢者:N=76, 世帯類型欠損値:N=2)

訪問調査員(看護師)のメモ

認知症疾患が診断されているか
全体

30.3

独居

69.7

20.0

夫婦のみ

80

37.9

その他

62.1

35.3
0%

20%

診断されている

64.7
40%

60%

80%

診断されていない

100%



80歳代女性,独居,昨年秋に退院して家に帰ってきたがどうやって帰ってきたかわからない,い
ろいろなことがわからなくなってボーっとしている.



70歳代女性,独居,抗認知症薬を服用しているが薬手帳のシールはバラバラ.転倒して顔面外
傷,通行人に助けられて帰宅したことがある.介護保険を申請しているが中断している.



90歳代女性,独居,抗認知症薬を服用しているが薬手帳のシールは7月以降貼られていない.
カーテンフックが3か所はずれているが,そこから頻繁に泥棒に入られるという.



80歳代女性,娘と2人暮らしであるが,MMSEは10点.しかし,認知症に関する情報はまったく知
らない.本人は「これからどうなるのかしら」と不安がっている.



80歳代女性,娘と2人暮らしであるが,通院頻度と残薬が合わない,服薬内容と病名も合わな
い.介護保険証は期限切れ.



70歳代男性,独居.1~2年前からガスのつけっぱなしで鍋焦がしがある.本人は「火事を出さな
いように気をつけている」というが訪問当日も薬缶をかけっぱなしで調査員が気づいた.



80歳代男性,独居.物忘れがひどくなったので娘が近隣に転居して世話をするようになったが,
本人は受診したがらない.介護保険も未申請.



90歳代男性,独居.妻とは死別.部屋全体がアンモニア臭,清掃はされておらず汚れがひどい.
食事は息子が運んでくる.サービスも拒否,受診も拒否,しかし話し相手は欲しいよう.



70歳代男性,独居.物忘れの自覚あり,体力の衰えも気にしており外出もほとんどしていない.
経済的な不安も大きい.



70歳代男性,夫婦同居.異食があり目が離せない.介護負担大きい.経済的理由から医療機
関を受診しておらず未診断.

認知症とともに暮らせる社会に向けた地域ケアモデル事業(平成28年~平成29年度)報告書(東京都福祉保健局/東京都健康長寿医療センター研究所)(研究代表者:粟田主一)
https://www.fukushi1.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/torikumi/jigyou/caremodel/index.html

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