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【資料4】風しんの追加的対策について(報告) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》
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風しんについて
風しんの概要
• 症状
• 合併症

: 発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とする。無症状(15~30%)~重篤な合併症の併発まで幅広い。
: 血小板減少性紫斑病(1/3,000~5,000)、急性脳炎(1/4,000~6,000)、関節炎など。
妊娠中の女性が感染すると出生児に先天性風しん症候群(Congenital Rubella Syndrome :
CRS)が出現。
• 潜伏期間 : 14~21日間
• 感染経路 : 飛沫感染・接触感染。感染力が強い※1(発症約1週間前~発疹出現後1週間程度感染力がある)。
• 治療・予防 : 対症療法のみ。予防にはワクチンが有効。
風しんの基本再生産数(R0):6-7 (インフルエンザは1-2)
・基本再生産数:免疫がない人々の集団で、一人の患者から平均何人に二次感染させるかを示す数字。
・集団免疫:集団において高い抗体保有率が達成されれば、感染症の伝播を防ぐことができ感受性者も感染から保護される。
この効果を集団免疫という。
・集団免疫閾値:集団免疫を獲得するために達成すべき、集団内における抗体保有者の割合。
風しんの集団免疫閾値は基本再生産数より求めることができ、CDCやWHO等によるとおおむね85%とされている。※2

先天性風しん症候群(CRS)とは
風しんに対して免疫の不十分な女性が、特に妊娠20週頃までに風しんウイルスに感染した場合に出生児に引き起
こされる障害。先天性心疾患、難聴、白内障が三大症状。他、低出生体重、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、
発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたる。
※1「風しんに関する特定感染症予防指針」(平成26年厚生労働省告示第442号、平成30年1月1日一部改正)
※2 CDC and WHO, History and Epidemiology of Global Smallpox Eradication, CDC Stacks PUBLIC
HEALTH PUBLICATION, 2014

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