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参考資料 18 コスタイベ筋注用 市販直後調査 第6回結果報告[935KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00138.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第106回 4/14)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和7年度第1回 4/14)(合同開催)《厚生労働省》
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2)「高拍出性心不全」90 歳女性。基礎疾患等:慢性心不全、狭心症、糖尿病。既往歴、アレルギー歴、
副作用歴等:なし。特別養護老人ホームの入居者。本剤接種 3 日後、発熱(38.7℃)、頻脈(150 回/分)、
SpO2 低下(85%)、悪寒、息切れ、喘鳴があり、外来受診。医師は発熱をきっかけに循環血液量の増加
が起こったと考え、慢性心不全の増悪と診断。利尿剤と、感染症も考慮して抗菌剤及び解熱剤が投与さ
れた。本剤接種 5 日後、37℃台に解熱しはじめる。本剤接種 14 日後、本剤接種前と同じ、平熱まで解熱
し、SpO2 も上昇したため、回復と判断した。
3)「誤嚥性肺炎」、「発熱」80 歳男性。基礎疾患等:脳血管性認知症。既往歴:大腸癌、誤嚥性肺炎。
ワクチン副反応歴:発熱。アレルギー歴:なし。接種前体温:36.3℃。特別養護老人ホームの入居者。
本剤接種当日、発熱(37.5℃)を認めた。本剤接種 2 日後、体温が 39.4℃まで上昇し、解熱・鎮痛薬の
内服を開始した。本剤接種 3 日後、徐々に食事摂取量が減少し、貯痰音が出現した。本剤接種 5 日後、
傾眠傾向、SaO2 88~89%、貯痰音著明になり入院し、誤嚥性肺炎の診断で抗生剤投与を開始した。その
後、解熱、酸素化改善し、本剤接種 13 日後に抗生剤を中止した。本剤接種 27 日後に回復した。
4)「誤嚥性肺炎」88 歳男性。基礎疾患等:高血圧症、認知症。既往歴:イレウス。特別養護老人ホーム
の入居者。本剤接種 20 日後、施設入所者の方で肺炎症状が見られた。本剤接種 21 日後に肺炎症状悪化
により他院に転院した。本剤接種 24 日後、亡くなられた。
報告医師:転院先の医師はワクチンとの因果関係を否定しており、特別養護老人ホームの入居者である
ことや本剤接種してから発現までの時間的経過を鑑みて関連性はない。
5)「脳梗塞」97 歳女性。既往歴:心房細動、左大腿骨転子部骨折。老健施設で本剤接種。本剤接種 8 日
後、未明に心原性脳梗塞の疑いで他院へ搬送され入院した。最新情報入手時点において入院中か退院し
ているかは不明である。
6)「誤嚥性肺炎」、「呼吸不全」、「発熱」68 歳女性。基礎疾患等:脳出血後遺症、症候性てんかん、
高血圧症。既往歴:右視床出血、誤嚥性肺炎。ワクチン副反応歴:発熱。アレルギー歴:なし。接種前
体温:36.0℃。脳出血の後遺症で寝たきりになり、特別養護老人ホームに入所中。本剤接種 1 日後、発
熱(38.9℃)を認め、解熱・鎮痛薬を投与した。本剤接種 2 日後、呼吸状態悪化、努力様呼吸、SaO2 低
下(88~93%)を認めた。本剤接種 3 日後、発熱(38.1℃)持続、顔面紅潮、努力様呼吸、無呼吸があ
り、脈圧弱く触診にて 88mmHg、SaO2 低下(88%)を示し、呼吸状態悪化のため入院した。誤嚥性肺炎
の診断で抗生剤投与を開始し、徐々に解熱したため、本剤接種 9 日後に抗生剤投与を中止した。本剤接
種 20 日後に回復し、退院した。
7)「急性腎盂腎炎」70 歳男性。基礎疾患等:肝機能障害。既往歴:パーキンソン病、脳梗塞。特別養護
老人ホームの入居者。本剤接種 25 日後、尿の出血、倦怠感、食欲低下が見られた。本剤接種 26 日後、
食事がとれず、尿路感染症により施設から他院に転院した。その後、急性腎盂腎炎と診断され抗生剤で
治療したがイレウスを併発した。本剤接種 28 日後、急性腎盂腎炎の悪化により生じた敗血症性ショック
で亡くなられた。
報告医師:転院先の医師はワクチンとの因果関係を否定しており、本剤接種してから発現までの時間的
経過を鑑みて関連性はない。
8)「死亡」71 歳女性。基礎疾患等:なし。既往歴:慢性心不全、大動脈弁閉鎖不全症、高血圧症。アレ
ルギー歴:なし。接種 21 日後に死亡。死因及び死亡に至る経緯等の情報は不明。
報告医師:死因や死亡に至る経緯を把握できないが、接種後何かあれば連絡するよう被接種者に伝えて
いたものの、副反応の報告等の連絡はなかったこと、及び被接種者の家族から電話を受けた際に、定期
通院による治療に対する感謝と亡くなったことのみ話されたことから、コスタイベとの因果関係は無い
と考えている。