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参考資料6 「患者さまが受けられた医療に関するご遺族の方への調査」 平成30年度調査結果概要 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23334.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会 がんの緩和ケアに係る部会(第4回  1/14)《厚生労働省》
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まとめ
• 人生の最終段階の療養生活の状況や利用した医療の実態を把握するた
め、多くの遺族の方々からご理解とご協力を得ることができました。
• 今回の調査により、がんを含めて調査対象とした疾患では、人生の最終段
階において、一定割合の患者の苦痛症状が十分に緩和されていないことが
示されました。特にがん患者では他の疾患よりも、苦痛症状がある割合が
高いことが推定されました。
• 医療者は患者のつらい症状についてすみやかな対応を努めていると評価さ
れる一方で、受けた医療に対して満足していない方々がいることも推定され
ました。また、人生の最終段階における医療・ケアに関する話し合いについ
て、亡くなる前に医師や家族と話し合いをしている患者はまだ限られていまし
た。
• 人生の最終段階の医療を改善していくために、すべての医療従事者への緩
和ケアの普及、現在の技術では改善が困難な苦痛を軽減するための治療
技術の開発、患者や家族への緩和ケアに関する理解の促進などを、より一
層進めることが必要です。
• また、家族の介護負担や死別後も含めた精神的な負担があることが推定さ
れ、遺族ケアなど家族に対する支援体制の整備が必要であることが示され
ました。
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