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高齢者の孤独感を規定する要因に関する分析: 親しい友人・仲間を持つことが「孤独感」の軽減に有効 佐藤 博樹(PDF形式:589KB) (5 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf_index.html
出典情報 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(6/14)《内閣府》
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定する要因を明らかにする。「孤独感」の測定尺度とし、UCLA日本版孤独感尺度(簡
易版)を用いる。ただし、選択肢は、3段階でなく、UCLA日本版孤独感尺度と同じく
4段階とする。簡易版の孤独尺度を構成する設問は、後述する。分析方法では、UCLA
日本版孤独感尺度(簡易版)で測定した「孤独感」を被説明変数とし、説明変数に下記の
変数を用いて重回帰分析を行う。「孤独感」を含めた各変数の記述統計量は表1のように
なる。
分析の目的は、①先行研究と同様に女性に比較して男性の「孤独感」が高いかどうか、
②高齢者の中での年齢層の違いが「孤独感」を規定するかどうか、③独居や無業など「社
会的孤立」が「孤独感」を高めることになるかどうか、④経済状態や健康状態が良くない
ことが「孤独感」を高めることになるか、⑤社会的ネットワークの量や質が「孤独感」を
軽減するかなどを明らかにすることにある。

(分析に利用した説明変数)
基本的な属性:性別(男性ダミー)、満年齢
家族関係:パートナーの有無(パートナー無ダミー)、子供の有無(子供無ダ
ミー)、一人暮らしの有無(一人暮らしダミー)、家族内役割の有無(家
庭内役割無ダミー)
就業関係:収入を伴う仕事の有無(収入を伴う仕事無ダミー)
健康状態:健康状態(1「良い」から5「良くない」の5段階)、要支援・要介護
状態の有無(介助が必要なもの有ダミー)
経済状態:「家計にゆとりなく、多少心配」+「家計が苦しく、非常に心配」(家
計にゆとりなく心配ダミー)
社会的ネットワーク:ふだん親しくしている友人・仲間の有無(1「たくさん持っ
ていると感じる」から5「持っていないと感じる」の5段階)、社会活動
参加の有無(社会活動参加無ダミー)、外出の頻度(ほとんど外出しない
ダミー)
その他:コロナの影響(影響有ダミー)

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