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高齢者の孤独感を規定する要因に関する分析: 親しい友人・仲間を持つことが「孤独感」の軽減に有効 佐藤 博樹(PDF形式:589KB) (6 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf_index.html
出典情報 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(6/14)《内閣府》
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表1

「孤独感」を含めた各変数の記述統計量

記述統計量
度数

最小値

最大値

平均値

標準偏差

孤独尺度(3ー12)

2352

3.00

12.00

6.3452

2.11551

満年齢

2435

60

103

73.12

8.070

男性ダミー

2435

0.00

1.00

0.4879

0.49996

パートナー無ダミー

2430

0.00

1.00

0.2979

0.45745

子ども無ダミー

2423

0.00

1.00

0.1131

0.31676

一人暮らしダミー

2435

0.00

1.00

0.1511

0.35825

収入のある仕事無ダミー

2393

0.00

1.00

0.6239

0.48451

現在の健康状態

2427

1

5

2.85

1.050

ふだん親しくしている友人・仲間
を持っていない

2419

1

5

2.79

0.974

家族内役割無ダミー

2435

0.00

1.00

0.2579

0.43757

社会活動参加無ダミー

2435

0.00

1.00

0.4168

0.49314

要支援・要介護支援ダミー

2410

0.00

1.00

0.0734

0.26092

コロナの影響有ダミー

2435

0.00

1.00

0.8809

0.32397

あまり外出しないダミー

2435

0.00

1.00

0.5577

0.49676

暮らしにゆとりなく心配ダミー

2435

0.00

1.00

0.3191

0.46622

有効なケースの数 (リストごと)

2278

3.「孤独感」の測定に利用した尺度
「孤独感」を測定する尺度としては、UCLA日本版孤独感尺度が知られている(舛田
ほ か 2012) 。 こ の 尺 度 は 20の 設 問 に 関 し て 4 段 階 の 選 択 肢 で 回 答 を 求 め る も の で 、 回 答 者
の 負 荷 が 大 き い 。 そ の た め 分 析 に 利 用 す る 調 査 で は 、 Igarashi( 2019) が 開 発 し た U C L
A日本版孤独感尺度(簡易版)を用いた。簡易版は、UCLA日本版孤独感尺度 を構成す
る 20の 設 問 の う ち の 3 つ の 設 問 を 利 用 す る も の で 回 答 者 の 回 答 負 荷 が 少 な く 、 か つ 一 定 の
信頼性・妥当性が担保されている。具体的には、簡易版は下記の3つの設問からなる。
なお、簡易版の設問の選択肢は、「ほとんどない」、「たまにある」、「よくある」の
3段階であるが、調査ではUCLA日本版孤独感尺度に合わせて、「決してない」、「ほ
とんどない」、「時々ある」、「常にある」の4段階を用いた。

(簡易版の3つの設問)
①「自分には人との付き合いがないと感じることがありますか 」
②「自分は取り残されていると感じることがありますか」
③「自分は他の人たちから孤立していると感じることはありますか 」

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