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【資料1】前回頂いた主なご意見 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26217.html
出典情報 救急・災害医療提供体制等に関する ワーキンググループ(第5回 6/15)《厚生労働省》
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1.救急医療機関の役割
【3次医療機関・2次医療機関の役割】


二次救急を担う医療機関では、救急医療だけを提供しているわけではなく、1つの医療機関で全てに対応すること
が現実的かどうかは地域によって異なるため、地域で今後どうあるべきかという発想が必要。初期・二次・三次とい
う既存の建て付けは残したとしても、内容・役割は地域の実情に応じて考え、いくつかのモデル・パターンを厚労省
で示すのがよいのではないか。



役割分担・連携という観点では、今回の新型コロナウイルス感染症対応の中でできた、医療機関の役割についての
会議体や仕組みが活用できるのではないか。



三次救急に関しては、初期の目的は100万人に1ヶ所であったが、今は既に299ヶ所ある。これからの高齢者救急
で果たして救命救急センターが必要なのか。三次救急は多発外傷とか交通事故の時代に考えて作られた組織であるた
め、救命・災害という面で必要性は認識している。二次救急から三次救急まで対応する病院がある地域もあるが、高
齢者が増えるにつれて増加する脳梗塞、骨折、肺炎などの疾患は、都会では二次救急でほとんど診られている。高齢
者救急の中においては、これから三次救急がどういう役割をするのかもう一度検証しないといけない時期に来ている
のではないか。



三次救急も重要だが、そこに人数を集めるよりも、やはり二次救急、初期救急等に職員を集めていかざるを得なく
なってくるのではないか。三次救急をどんどん充実させていくことが本当にいいのかというところはしっかり議論し
ていくべき。



高齢者の救急患者・救急搬送、特に軽症・中等症の患者が増加する中で、軽症・中等症というだけではなく、症
状・症候・診断名不明確が増加している。重症が減っているというよりは、もともと複数の疾患を持っていて、たま
たま新しい疾患等の発症によって救急搬送が必要になって搬送された場合に受け入れが困難となる、または診断自体
が難しいケースが多い。障害者、高齢者施設、外国人、無保険、合併症、認知症などが救急の発端となった病気と別
の理由で対応困難となる事例が多く、二次救急機関での受け入れが難しい場合は三次救急医療機関でバックアップし
てもらうことになる。重症だけではなく、多様化する複数疾患合併例または診断困難事例についての対応が課題では
ないか。

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