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資料2-2 研究班のまとめ (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》
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③腎機能検査の文献レビューと疫学データ解析
1)文献レビュー
国内で行われたコホート研究で健常者(非患者集団)における腎機能(血清クレアチニン・eGFR・蛋白尿)
と長期的予後(脳・心血管疾患・糖尿病・腎機能の低下)を検証した論文を選定した。その結果、197件ヒッ
トしたが、実際は、CKD患者、末期腎不全患者を対象とした文献や、薬剤の効果、基礎研究の分野の文献
も散見され、本研究の目的には合致したのは19件であった。
2) 疫学データ解析
CKDは曝露要因であると同時に、アウトカムでもあるため、複数の地域住民集団でCKDを低下させる要因
(糖尿病、高血圧、ナトリウム・カリウム比など)とeGFRの低下(CKDの発症)との関連を検討した。
(まとめ)
腎機能については、eGFRと脳・心血管疾患の関連を検討している論文が多くみられた。慢性腎臓病(CKD、eGFRが
低いことは:eGFR45未満または60未満)、eGFR60以上と比較すると、脳・心血管疾患の発症や総死亡のリスクが上
がることが示されていた。高齢者(65-74歳)でも関連性が示されていることや、非肥満者でよりその関連性が顕著で
あることも示されている
顕性蛋白尿を有する場合、蛋白尿なしと比較すると収縮期血圧がより低い段階からeGFRの低下に寄与すること、
30mg/g Cre未満の比較的低値なアルブミン尿も、脳・心血管疾患の発症や総死亡のリスクを上昇させることが示さ
れている。
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