よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-2 研究班のまとめ (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

1)血管系生理検査
1.文献レビュー
① baPWV
三種類の検索式にもとづき検索を行った結果、それぞれ181件19件、23件が検索された。選択基準に合う
論文3件が選定され、これらの論文成果を含むメタ分析論文1件も採択され、最終的に4件を選定。baPWVの
増加は循環器疾患発症のリスクを高めるという報告であった。メタ分析結果にもとづくと、baPWVの1標準偏
差(約4m/s)上昇あたりの相対危険度(ハザード比)は約1.2倍であった。
② CAVI
三種類の検索式にもとづき検索を行った結果、それぞれ63件、5件、10件が検索された。選択基準に該当
する論文はなかった。
③ABI
三種類の検索式で、それぞれ232件、39件、32件が検索された。選択基準に合う論文1件、既知であった論
文1件、これらの論文成果を含むメタ分析論文1件も採択、最終的に3件を選定。ABIの低値は既知の危険因
子を調整しても循環器疾患発症を高める。メタ分析から1以上を基準とするとABI≤0.90群で約1.6倍であった。
2.疫学データ解析
baPWVとABIは、古典的危険因子の集積(予測モデル)に上乗せした動脈硬化性疾患発症予測能を有し
ていた。baPWVは、喫煙者、非肥満者、高血圧者での予測能が高かった。
(まとめ)
いずれも日本人の非患者集団でのエビデンスは乏しい。またbaPWVはカットオフ値の設定が難しく、検査後の対
処法についても方針を定める必要がある。いずれも実際の健診等で全員に行うことは不可能であり、最適な集団
を絞った詳細検査的な検討が必要である。

25